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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第4章 ヤンデレ編
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13 決意

食事が終わり、俺は食器をお盆に乗せる。

横目でケイを様子を確認する。

ケイはティッシュで口元を()き、俺に気付いて幸せそうに微笑んできた。

その笑顔に和まされ、つい口元が緩んでしまう。


(あぁ…可愛い…。この部屋にずっと閉じ込めたい。

ケイがいるだけで日々のストレスを全て忘れられ、癒される。)


心の中で首を横に振り、視線を食器に戻す。

皿の上には汁以外、何も残されておらず、作ってよかったと身に染みるが。


(さすがに閉じ込め続けることは、現実的に無理だろう。

ケイの両親が心配し、いつ警察に連絡するかわからない。

遅くても明日には解放させなくては…。)


そう思い、心が痛くなる。

本当は誰の目にも届かない

俺しか知らない場所に、閉じ込めてやりたい。

じゃなきゃ、もう俺は十分気が狂っているが、不安で更に気が狂いそうだ。

頭の中に俺にとって確実な方法が浮かぶ。


(殺しちゃおっか)


いや、今の俺にはそれしか考えられなかった。

今の所、彼女(けい)はまだ俺の事を信用しているようだ。

ケイが俺の事嫌いになる前に殺してしまえば、俺の事を好きなケイが手に入るのでは?

幸い俺は死体防腐処理(エンバーミング)の知識があるし、防腐剤ぐらいなら家の棚にあったはず。

急いで俺は、お盆を持って寝室を出る。

前使った牛刀を手にし、ケイが居る寝室に戻る。


(ケイが怯えないように抱きしめて、気付かない様に殺してあげよう。)


そう思い俺は背中に隠してる牛刀を、しっかりと握ったのだった。

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