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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第4章 ヤンデレ編
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6 フードコートに中川

映画の内容、とても良かった。

思わずホロリと涙が(こぼ)れる作品だった。

出口にいるスタッフが、客のゴミを集めている。


それを見て

ポチと少年カブト君が地域復興のため一生懸命、川のゴミ拾いをしているシーンを思い出す。


「相野谷くんゴミ捨てとくね~」


泥まみれになっても止めない彼等に惹かれ、近所の人々が協力し合った所が特に心に残っている。

それなのに…ケイの隣で座っていた松崎は、始まって1分もしない内にヨダレ垂らして爆睡。

信じられない。一番盛り上がった

増水した川で溺れる少年カブト君を、助け出すシーンでさえも爆睡していた。

そうだ…嫉妬で忘れていたが松崎は…


「相野谷くんこの後どうする?お昼だしフードコート行く?」


「本物の馬鹿だった。」


「えっ!?…相野谷くん酷い…。」


しまった、今日は中川と一緒だった。

つい口に出していたようだ。急いで誤解を解かねば。


「えっ!?違う中川じゃなくて映画の中にいた同級生の原田!」


原田は何かと因縁をつけて、カブト君を虐めてくる最悪な奴だった。

それを聞き中川は胸を撫で下ろした。


「なんだ~僕じゃなかったんだね。驚いたよ。」


「ゴメン。つい口に出していた。フードコートね…どうしようかな…。」


実際今はお腹は空いていない。

中川が予想していたより、大量に食べ物を買ってきたせいで

食べ過ぎで苦しいくらいだ。

辺りを見渡すと、ケイがちょうど映画館から出て行く姿が見えた。

考えながら俺等は映画館を出てケイの後を追っていく。

ケイの向かう先はフードコート。そう言えばケイは

ジュースしか買っていなかったけ。


「よし、何か食べようか!」


「うん!待ってました♪」


俺はこれ以上食べられないと訴える体に(むち)を打ち、フードコートへ足を踏み入れた。

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