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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第4章 ヤンデレ編
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2 昼食 前編

平和っていいですね。

最高です。

6月12日 火曜日


「今日は久しぶりに天気が良いので、屋上で昼食を取ろう。」


と言う話になった。

曇りの日は、人気のない空き教室で食べていたので

私は、久しぶりに屋上で食べれる事に喜んだ。

軽い足取りで階段を上がる。

ソラ君も嬉しそうに微笑んでいた。


階段を上がっている途中、後ろから声をかけられた。

女の子の様に声が高く、風が通る音のように透き通った声だった。


「相野谷くん…僕も、お昼一緒に食べちゃダメ?」


後ろ振り返ると、ソラ君の親友の中川なかがわ 美紀よしのり君が

隣にいるソラ君に、上目遣いで尋ねていた。


光を浴びた所を反射させている綺麗な黒髪。

黒のショートヘアが良く似合う、白くて綺麗な肌。

丸みのある大きな瞳に、小さな鼻と口。

身長は私より低く、彼はそれを気にして毎日牛乳を欠かさず飲んでいる。


彼は私達と同じクラスで、中学生の頃からの付き合いだ。

だから私は、前から一緒に食べたいなと思っているんだけど…。

視線をソラ君に戻す。

ソラ君は手を口に当てて眉をひそめていた。

真剣に考えているようだが、この調子じゃ今日も無理かな…?

私からもソラ君に頼んでみようと考え、声に出そうとした時



誰かが、屋上の方へ続く階段を登ってきた。


「おい、今日は屋上で食べるんだって?」


そう言って、やって来たのは紗百合だった。

紗百合は購買で買ってきたのだろう、焼きそばパンを片手に

笑顔で私に手を振る。

ソラ君は紗百合を見て、露骨(ろこつ)に嫌な表情を浮かべる。


「げっ松崎…。」


「何よ、嫌そうな顔をして…そんなにアンタ

ケイを独占したいの?

残念でした。アンタがケイの彼氏でも、ケイは私の親友なんだからね?」


「たった一人の…。が抜けてんぞ?」


「アンタもそうだろ浅見(あさみ)君?」


紗百合はまた、人の名前を間違えている様だ。

それにソラ君はツッコミを入れる。


(相変わらず仲がいいな~ふふっ)


言い合っている2人を見て和んでいると、

中川君も、楽しそうに笑いながら

その場でお弁当を開け始めた。


それに気づき、ソラ君が中川君を止める。


「…分かった。一緒に食べよう。ほら美紀、弁当しまえ。」


中川君はキョトンとさせ

数秒(すうびょう)経ってからソラ君の言葉の意味を理解して、表情が一気に明るくなった。


「うんっ」


元気の良い返事をして、可愛らしい笑顔を浮かべた。

ピョンと跳ねながら中川君は、忠犬の様にソラ君に付いて行く。


「私達も行こうか、…ね?紗百合」


「おう!」


紗百合は、ソラ君に向かって勝ち誇った笑みを浮かべていた。


…本当に皆、仲が良いな。


屋上で昼食が取れて

私は、久しぶりに感じられる風の心地よさと

皆の明るい笑顔に、ここに来てよかったと心から思ったのでした。

願わくば…こんな幸せな時間がずっと続けば良いのに…。


空を見る。

この青い空には、輝く太陽と白い雲。

2羽の白い鳩が飛んでいた。

そんな平和の中に、私達は今を生きていた。

2年3組 中川なかがわ 美紀よしのり身長152cm。

ケイ→165cm

ソラ→166cm

紗百合→170cm

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