12 台風の影響で①
6月9日 土曜日
俺は朝、大きな物音で目を覚ました。
今日の明け方から台風の影響で、暴風豪雨。
今日1日こんな天気の予報だと、テレビの中のアナウンサーが言っていた。
まあ、運良く予定ないし、家で漫画でも読んでようと考えた。
朝食をとろうとリビングに向かう途中
廊下を歩いていると、後ろから梓桜に声をかけられる。
「お兄も怖くて起きちゃったの?」
ピンクのヒヨコのパジャマを着た、齢3歳の妹は
モズクの巣のような寝癖をつけたまま、眠そうな声で
俺に尋ねてきた。
「違うけど…アズサは怖くておきたのか?」
アズサはうるんだ瞳で上目遣いして、俺の服の袖をギュッて掴み
コクリと頷いた。
俺はその仕草に思わず和みながら、アズサと一緒にリビングへ行った。
リビングには既に母がいて、朝食のパンを噛じっていた。
「おはよう。あらアズサも起きたの、いま準備するからね。」
「ママ、あたしパン嫌~」
「え~…めんどくさい。」
そう言いながら母は朝食の準備をする。
俺は何時もの光景に、つい頬が緩んだのであった。
朝食
櫛田の母 マーガリンとジャムを塗ったトースト。
櫛田の妹 梓桜
白米のご飯に、ピリキュラの玉子振りかけに、味噌汁。
櫛田 佳祐
牛乳 マーガリンを塗ったトースト3枚に、味噌汁。




