6 全校集会
6月8日金曜日
曇り空の中、泣いている人、俯いている人に囲まれ
急遽全校集会が開かれた。
親友の紗百合に聞くと
「1組の生徒が事故で亡くなったらしいよ。」
との事でした。
全校集会が終わり、周りの生徒たちは1部を除いては
何時も通りの活気を取り戻していた。
教室に帰る途中
私が暗い表情をしていると、隣にいるソラ君が
然りげ無く手を握り微笑む。
(あ…心配かけちゃったのかな…。)
「心配してくれてありがとう」の意味を込めて微笑み返す。
すると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「あれれ~御2人さん、今日もお熱いですね~。」
そう言って、親友の紗百合が
私を後ろから抱きしめてきた。
ケイとイチャついていたら、邪魔者がやってきた。
俺は成るべく笑顔を保ちながら、心の中で悪態をつく。
(ちっ…松崎かよ……。)
ケイの親友の 松崎 紗百合は
それを見透かしたように俺の方に振り向く。
俺の作り笑いを見て、嘲笑いながら
「ん?何か言ったかな相川くん?」
(今日も私のケイちゃんと、ベタベタしてんじゃねぇよ
学校の時くらい少し離れたら?
てか、もう別れたら?ケイちゃんは私が慰めておくからさ。
アンタみたいな悪魔に、私の天使ちゃん渡せないわ。)
「相野谷ですけど、松崎さん?」
(てか、前も間違えましたよね?こいつバカなの?
前は「相澤」今回「相川」か~(笑)名簿見てみろ。
うちのクラスに俺以外、あ行はいませんよ~同じクラスだろ?
名前くらい憶えとけよ。バカだろ
あ、そう言えばアナタ馬鹿でちたね。
前赤点取ってまちたでちゅもんね。
ニワトリなのでちゅよね?脳みそだけ。)
作り笑いをしながら、心の中で互いにけなしあっていると
「ホント2人は仲良しさんだね」
そう言って、ケイは楽しそうに笑った。
それを聞いた2人は
違うと訂正しようと思ったが、余りにも楽しそうに笑うから
まあいいかと諦めた。
「そう言えば、何かようなのか?」
「別にないよ?何か用がなきゃ、ケイに話しかけちゃいけないの?」
ブチンと頭の中で、何かが切れる音が聞こえた気がした。
俺は癖で、頭の中で松崎を殺す計画を立てる。
…ふむ、完全犯罪成立。シュミレーションは完璧だ。
(おっと、危ない危ない…。)
しかし、ケイの可愛い笑顔で我に返る。
俺にも一応、美学というものがある。
愛するケイを、守るためならば何でもするが
逆に傷付けてしまうのならば、自分自身でも許さない。
だが最近、抑えが効かなくなってきているから気を付けなくては…。
しかし…
(あぁ、殺したい…。
本当にコイツは一々癪に障る。)
湧き上がる殺意を抑えながら、表向き仲良く3人で教室へ帰った。




