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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
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★ 15 夢 中編

目を開けると、見覚えのある公園にそらは立っていた。

俺の手には、自分の文字で「山本くんへ」「長谷川より」と

書いてある手紙がにぎられていた。


…あぁ。これは夢か。


これが俺の夢ならば、主導権は俺の物なのだが…。

顔を上げると、山本やまもと 純士あつしが恨めしそうに俺を見ていた。

俺を掴もうとするのをけ、俺は薬品を塗った布を山本の口にあてる。

すると、殺した時と同じように気絶をした。


…さて、ロープで首を絞めて止めを刺そう。


そう思って、手を掛けようとすると

俺は、何時の間にか別の場所に移動していた。

夢の中は非現実な事ばかり起こるものだ。


濡れて滑りやすくなった足場、ゆうラッシュで騒がしい駅のホーム。

ここに来たという事は、恐らくアイツだろう。

そう思い、足元を見た。

 

線路の上に、苅部かりべ 珠己たくみが立っていた。

苅部はぎこちなく足を動かし、少しずつ俺に近づいてくる。

それを見ている中、列車の到着を伝えるアナウンスが流れる。


『まもなく9番乗り場に、18時45分 新快速**方面 ○○行きが

10両で参ります。危ないですから 黄色い点字ブロックまでお下がり下さい。』


…聞き覚えのある。確か苅部はこの電車に引かれて死んだな。


そう思い出し、頭に被っているベースボールキャップを脱ぐ。

苅部は、俺の顔を見て目を見開く。

何時の間に掴んだのか、強い力で俺の足を引っ張り、道連れにしようとする。


…電車に引かれるのは、お前だけで十分だろ?


力強く蹴飛ばす。その場に尻餅を付く苅部。

絶望を込めて俺を見つめてくる苅部。

俺は優しさを込めて、スマホを苅部に投げつけた。


…あぁ、こいつ確かフードコートでケイに話しかけていた男だ。

確か、ムカついて殺しちゃったんだよね。


そう思いながら、死体を見下ろしていると

またもや場面が変わった。

心もとない街頭の光の下に俺は立っていた。


隣には田中たなか しゅうが、俺に何か楽しげに話しかけている。

しかし、俺から見ると唯口パクしているこいに見えてるだけだった。

つまり声は、俺に聞こえていないのだ。

段々何か鬱陶うっとうしくなってきた。


…何なんだ一体…どうせ見るならケイの夢を見たいものだ。


そう思い俺は田中の首を絞める。


…あぁ。ごめん。本当は布で意識を無くさせてから

ロープで殺したんだっけ。

まぁ、良いよね?もう死んでんだし。


始め田中は、苦しそうに口を動かしていたが 

数十秒後には、白目をむいて痙攣けいれんしてた。

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