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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
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10 海

眩しい日差しの下、けいは今年2度目の海に目を輝かせる。

青い空を反射して、海が青く輝いている。

そんな美しい景色の中に、どんよりとした表情を浮かべる五月さんがいた。


「海に行くんだったら、私も水着持って来ればよかったなぁ~。」


「お前男だから、最悪パンツで泳げばいいじゃん。」


「ソラちゃん…それ、ケイちゃんにも言える?

男でも女でも下着で泳ぎたくないわよ。

ねぇ~憲志けんじ?」


そう言って、五月さつきさんは憲志さんの方を向く。

そこには、砂浜の上に脱いだ服を置いて

下着1枚になった憲志さんの姿があった。


「え……?」


驚いた表情を浮かべ、動きを止めた憲志さん。

次の瞬間、まるで風船を割った時の様な平手ひらて打ちの音と

男の人の叫び声がひびきわたりました。



「憲志、直ぐ服を着る!!」


「は、はいぃ!!」


コントにも似た、そのり取りを見ていると

紗百合さゆりが声を掛けてきた。


「なぁにやってんだか…それよりケイ、一緒に泳ぎに行こうぜ!」


「いく!泳ぎたい!!」


そう言って、私と紗百合は海の方へ走った。

熱くなった砂が、私の足に絡みつく様な感覚を覚え

泳ぎやすそうな場所を探す。


比較的、波がたってない方に行こうとすると

中川君が止めに入る。


「そこは離岸流りがんりゅうだから危ないよ。こっちの方が良いよ。」


私は、初めて聞く言葉に首を傾けた。


美紀よりのり、りがんりゅうって何だ?」


紗百合も分からなかったらしく、中川君に尋ねる。

すると中川君は、考えながら真剣に説明を始めた。


「ん~っとね?見た感じ流れが無いように見えるけど

実は凄い流れを持つ持ち主?」


「なるほど。良く分からん。」


中川君は、紗百合の素っ気ない返答に、少し凹んだのであった。


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