表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
107/241

9 相野谷ソラの動揺

7月25日(水)


時刻は7:45。

朝起きて直ぐ、俺達はリビングに集まった。

別荘の管理人、勝又さんが用意してくれた、朝食を頂くためだ。

俺は、左手にある箸で、サケを口に運ぶ。

塩味の効いた鮭は、ご飯の甘さと良く合い、食事が進む。


俺とケイが食事を楽しんでいる中


美紀よしのり、はい…あ~ん。…どう?美味しい?」


「あ~ん~。うん美味しい!嬉しいねぇ食べさせて貰えるなんて。」


こんな感じで、中川と松崎は仲良く食べさせあっている。

朝から暑苦しいものを見せられて、2度寝したくなった。

恥ずかしくないのかね?と心の中で2人を馬鹿にする。


俺が、ジト目で2人を見ていると

ケイは何か言いたそうに、俺を見つめてきた。


「…何だ?」


そう言って俺はケイを見つめる。

するとケイは躊躇ちゅうちょしながら


「…あのね…。私もソラ君にしたい…してもらいたいな?」


顔を赤らめさせ、恥ずかしそうに俺に言った。


(…な!!?)


動揺した。

俺は箸を置いて、熱い味噌汁を一気に飲み干す。


分かってる。分かっているさ。

ケイは唯「あ~ん」を俺にしたいし、してもらいたいん…だよな。

分かっているさ。本当に。

朝から下ネタを考えてしまうのは悪いけど、そう考えてしまうのは

男だから仕方ない。そう理解して欲しいです…はい。


動揺を隠せないほど、ケイの言葉に衝撃を受けた俺を見て、ケイは

不安そうにまゆをハの字にする。


「…ダメ…かなぁ……?」


(あぁ…可愛い。上目遣い…本当無理。)


今直ぐおそってしまいたくなるほど、ケイが可愛くて愛おしい。


「や…やろうか!やろう!!」


雑念を晴らすため、箸を強く握り漬物を掴む。

ケイは目を輝かせ、漬物を嬉しそうに食べた。

次にケイが箸で鮭を掴み、俺の口に入れていく。


(うん。意外とやってしまえばスッキリするものなんだな。)


そう考え、俺は満足気に笑った。

それと同時に、ケイが嬉しそうに微笑んでいるのを見て

やって良かったなと思った。

しかし…次の瞬間、衝撃なものを俺は見てしまった。


ケイは、その箸で普通に食事を再開した。


(…よく考えたらコレ…間接キッスじゃないか?)


体中が熱くなるのが分かった。

箸を一旦置いて、俺はコップの水を一気飲みする。

しかし、体は熱くなる一方で、収まる気がしない。


(え…何これ…?凄く恥ずかしいんだけど…!?)


再び中川と松崎の方へ体を向け、真っ直ぐ見つめた。

相変わらず2人仲良く食べさせあっていた。


俺は、そんな2人を何となく尊敬した。

食事が終わり


「馬鹿にしてゴメンナサイ。」


そう言って謝る俺に、中川は唯

首を傾けるだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ