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桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
105/241

7 今日は5月じゃなくて7月ね

ほんの2.3分前までは居たソラ君は

中川君に連れていかれて、まだ帰って来ない。


五月さつきさんが、けいに可愛らしい顔で話しかけてくる。

少しの間だが、妬んでしまった事に罪悪感を覚えながら

話を合わせる。


「ケイちゃん、実はソラちゃんってジャムが好きなんだよ。」


「えっ!?」


ソラ君の好きな物と聞いて、私が飛び付く様に反応を返すと

五月さんはクスクスと笑う。

何か変な顔をしていただろうか?

私が不安そうな表情を浮かべると、五月さんは


「いやぁ、ソラちゃんの事になると、良く食いつくなぁ~っと思って。」


そう言って、笑顔で自分の顔をトントンと、2回指差す。


(それって…顔に出ていたって事?!)


自分の顔が熱くなるのが分かった。

私が慌てて、手で顔をあおぐと五月さんは


「…可愛い」


そう言って、私の頭をで始めた。

私が頬を膨らませながら


「からかってんですか?」


そう言うと、頭を横に振りながら撫で続けた。

悪気は無いらしい。


「今度作ってあげたら?喜ぶと思うよソラちゃん。

多分、今でも朝食はパン派だから。」


「そうしてみます。」


私は、やる気を見せるために、顔の前に両手で握り拳を作った。

すると、五月さんは「きゃ~!!」っと奇声をあげ

手の動きが、更に早くなった。


…撫でられるの好きだから、文句は言わないけどね。

五月さん気づいて…。髪型が大変な事に……。


ボサボサになった髪を、ちょうど戻ってきたソラ君が見て

…吹き出した。

ブハッと言う良い音をたて、ソラ君は笑うのを堪えようと

口元を左手で覆いながら、笑っている。


それを見て、五月さんは「自分のせいだ。ごめんね」と言いながら

狼狽ろうばいする。


「ふぅ…ご…ごめんねケイ。後で俺に髪型いじらせて?」


「…いいよ。五月さんも気にしないで。」

(恥ずかしかったけど、これくらい大丈夫。)


そう言って、私は微笑む。

すると、五月さんは嬉しそうに笑いながら、私の頭を撫でた。

五月さんは、撫でるのが好きな様だ。


…それから、ソラ君に髪をしばってもらい

皆で、お話やゲームをしているうちに、夕方になっていた。

暗くなる前に、五月さんと憲志さんは


「明日朝、遊びに行くね」


そう言い残して、帰って行った。

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