表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
101/241

3 酔うのは辛いよ

あと、今日で書き始めて100日目

三日坊主だったのに…頑張った自分!!


読んでくださっている皆様

有難うございます!!

7月24日(火)


右手には、青空、白く輝く雲の下に透き通った海が広がっている。

左手には、青々としげった森…と言うか木々が並んでいる。

緑の中に、細かい装飾が施されている

洋風の白い家が一軒たっていた。

車から降りて、ケイと中川は目を輝かせている。


…そんな美しい背景をよそに、そらは吐き気をこらえていた。

それに気付いたケイが、心配そうに俺の背中をさすってくれた。

お陰で少しは落ち着いたが…。


(今回の酔い止めは、全然効かなかったな…。)


鞄の中にある酔い止めに、恨みを込めて睨みつける。


「ほんっと、滝川たきがわは乗り物に弱いわね」

(明日船借りて、皆で何処か行こうかしら?)


松崎は俺を見下ろし、何か企んでいる様な

笑みを浮かべながらそう言った。

何か言葉を返そうと思ったが、違うものが出そうなので我慢した。

本当、ケイの親友じゃなければ、今直ぐでも殺してやるのに。


「松崎さんって、家いっぱいあるんだねぇ~。」


「えっ!?えぇ…まぁ…。」


中川の声に反応して、松崎は表情を変えた。

体をモジモジと動かし、無邪気に笑い中川を見つめていた。

気持ち悪いと思ったが…まあ、良いか。

ある意味やっと2人きりになったから。


「…ソラ君…大丈夫?」


背中を摩りながら、ケイは悲しそうな声音で俺に尋ねた。

俺は嬉しくて、でも気分が悪いので、硬い表情で笑う。


「あぁ…お陰で少し良くなったよ。」


「後で、違う酔い止め買いに行こう?」


「あぁ、そうしよう」

(あぁ…心配に見つめるケイも可愛いな…。)


俺が癒されていると、別荘のドアの前に立って

俺を見下ろしながら声を荒らげた。


「おい!中に入るぞ」


別荘の中は木が基調とされた、温かみのある建物だった。

山中さんちゅうに建っているからか

部屋の温度は、心地いいくらいに涼しい。


「…では、今日1日はこの家の中で過ごしていてくれ。

ケイ、これからあっちでトランプしない?」


「あ、紗百合。明日は何処か行くんでしょう?

私、ソラ君に酔い止め買いに行きたい!!」


松崎は、ケイがそう言うと

松崎の後ろに居た、高井たかいという

スーツ姿の男の人に薬の事を尋ねた。


「…うん。薬無いみたいだから買いに行くかぁ~。」


「近くに薬局とか無いかな?」


「遠いから高井が連れてってくれるよ。相野谷お前も来いよ?」


そう言うと、松崎はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべた。

これは俺が酔うのを楽しんでいる顔だ。

絶対心の中で「いい気味だ」とか、ほざいているのに違いない。


「本人が居ないと、効く薬が分からないしな。」


「…あぁ、よろしく。」


効く薬を買えれば、少しは気分が良くなる。

それまでの辛抱だ。と、自分に言い聞かせて

俺は、車に乗ったのでした。


運転手の高井

一言も喋らず、無表情で

仕事ドライバーをこなす高井だが


家に帰ると、玄関で大人しく待ってる

にーに(猫)を抱き締めて、腹の毛を堪能たんのうする。


そのあと、土産に買ってきた猫缶をプレゼントして

にーにを喜ばせ、仕事の時には見せない

ゆるみきった表情で、にーにと玩具で遊ぶ。


そうして、仕事の疲れをいや

明日の仕事も、にーにの為に真面目に頑張れるのである。


そんな、素敵な愛猫家あいびょうかであった。


ちなみに、年賀状に使うのは毎年

にーにの干支コスプレ写真である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ