表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第7章 夏休み編
100/241

2 終業式

7月23日(月)


19日(木)からのテストも無事に終わり

ついに明日から夏休み。


現在、終業式が開かれており

生徒一同その場に立ち、校長先生の話を聞いていた。


俺は、約1年前から温め続けた

夏休み計画を、早く実行したくてウズウズしていた。


髪の薄い校長先生の話は濃い。

同じ様な事を、繰り返し言っている様な気もするけど…。

校長先生は、顔の横に握り拳を作り

熱演ねつえんしていた。


(その話は3回も聞いたよ。)


この話さえ終われば、学校から俺等は解放され

楽しい夏休みが来る。

そう、自分に言い聞かせながら、俺は大きな溜息を吐いた。


校長は咳払いしてから


「…であるから、事故には気を付ける様に。以上。」


そう言って立ち去っていった。


そうして修了式も無事に終わり、下校時間。


「ケイ!あのな!!」


隣に居るケイに、俺は子供の様にはしゃぎながら

話し掛けた。

しかし…。


「ケイ、明日から一緒に別荘に行こう!!」


「別荘?いいね行きたい!そう言えば紗百合あるって言っていたね。

ん…?ソラ君どうしたの?」


途中から割り込んできた松崎の声で、俺の「祭りへ行こう。」

と言う言葉がかき消された。


「…あ、いや…。」


俺は言葉を濁し、苦笑いをした後

俺の後ろに立っている松崎を睨みつける。


「何よ。一緒に行きたいのかな?図々しいね雨宮あまみやくん」

(何もかも早い者勝ちなのよ。残念だったね相野谷)


「雨宮じゃなくて相野谷な。松崎」

(日本人として恥ずかしくないのか?あぁ、お前馬鹿だから恥ずかしくないか)


俺と松崎がいがみ合っていると、ケイと中川が


「ふふっ今日も、2人とも仲いいよね~♪」


「そうだね~白鷺洲さん♪」


そう言って、仲良く椅子に座り、頬杖をついていた。

俺と松崎は2人を見て、喧嘩する気を無くす。

互いに、溜息を吐きながら後ろに下がった。


「そうだ紗百合、どうせなら4人で行こうよ!」

(ソラ君とも行きたいし…。進展するかもしれないしね♪)


ケイは、天使の様な笑みを浮かべた。

その言葉に、松崎は狼狽うろたえた。


「え…4人?まさか、中川も!?」

(え?!どうしよう。1つ屋根の下…だよな!?心の準備ってものが…!!)


松崎は、中川を睨み付ける様に見て

頭を抱えて考え始めた。

それにショックを受けた中川は


「…え?それって、僕は…ダメって事なのかな?」


うるんだ瞳で上目遣いし、松崎に尋ねた。

これを断れる人は勇者だろう。

中川のその表情は、俺でも断るのが難しいものだから。


「そんなことはない!行こうではないか4人で!!」


「わーい♪松崎さん大~好き~♪」


「んなっ大好き!?男がそんな簡単に言う言葉じゃない!!」


嬉しさのあまり抱きつこうとする中川を、必死に回避した松崎。


「楽しみだねソラ君」


中川の隣にいたケイはそう言って、楽しそうに笑っていた。


「そうだなケイ」


そう言って、俺も優しい笑みを浮かべた。

どんな形であれ、一緒にいれる日が増える事は

凄く嬉しかったからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ