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大いなる戦いの果てに

 

 やあぁ~、とヘタれた声を出しながら俺は異空間を抜け出した。


 周囲は海原。

 ふう~。戻ってこれた。俺はダッシュの足を止め一息つくと後ろを振り返る。


 特に何も無かった。

 追ってきたらどうしようなどとドキドキしてたが、異空間はすでに消滅していた。

 

 追手が無い事で強気になった俺は「まあアイツらも弱くはないと思うけどさぁ」と嫌な感じで言ってやったが、なんだか虚しかった。



 さて行くか。

 俺は気を取り直して空を走り出した。日本まで、二、三百キロってとこか。


 ああ、ここまで読者の方々は何が起こってるのかさっぱり飲み込めてないと思われるので、簡単に地球の状況を説明する。シンプルに。



 人VS敵。



……どうだいこのスケール。壮大だろ? 以上だよ。


 マジメに言うと地球に謎の敵が現れ始めて、それが自分たちを殺すから、人間達は反撃している。戦争だ。


 謎の敵って何とか、もう情弱。今超キてるから謎の敵。龍ヶ崎とか行ってみ?

「セットのお飲み物は──」

「あ、謎の──」

 シャレオツ。超クール。


「猫──」

「謎──」

 ステキ。抱かれたい。


──ね、はい。テンポ上げてくよ? 大丈夫だね?



 色々、色々だ。生きていれば、敵なんて簡単に生まれる。色んな理由で戦える。


『世界賊』に黒キモ、変な女子に極天使、機械神と──。


 まだだ。まだこんなもんじゃないぜ読者さん。

 この物語はアンタらの想像よりもっとファンタジックに、もっとカオスになっていくだろう。

 

 この地球は、これからイカれた祭を迎える事になる。

 

 俺はそこでまた敵を見つけ、そして俺は誰かの敵になっていくのだろう。

 



「なんだありゃ」

 俺は足をとめる。俺の視界には日本の陸地が見えているが、問題はその上空だ。


 黒い、巨大な大陸の様なモノが日本の空に浮遊している。そして大小様々な爆発光が花火みたいにソレを彩っている。



──めんどくさい。けどあれは、困る。

 俺の目が据わる。

 次の瞬間、俺はその巨大大陸の更に上空へと転移していた。


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