極天使 VS 機械神
おお! なんだなんだ!
周囲の空間が歪みだした!
すごい! なんか神秘的、かつ荒れ狂う混沌! 宇宙的な異空間!
ラストバトル・フィールドっぽい!
行って大丈夫なのか俺?! 引き返すべきだ!
いいや行っちゃえメンドくせえ。と俺はやっぱり直進した。
「今こそ、分かたれた生命に約束の時を」
極天使がそれっぽい事言ってる。
髪の長いきれいなお姉さんだ。
なんていうのかな、近代的な天使。
絹のローブとかじゃなく、うん、エロい軍服ってとこです。
タイトなミニスカ。スリットがすごい。ロングブーツがスタイリッシュだ。
なんで天使かってゆーと、羽がすごい。かっこいい。でかい。いっぱい。
オーラ状のモノからモフモフした感じのモノ。で無数のアサルトライフルとか連装ロケットランチャーとか銃器なんかが集まって巨大な羽を形成してたりして、更に謎の超ロングバレル砲が数基、彼女を守護するかの様に浮遊している。
すごそう。
あのガンウイングを羽ばたかせたりして三百六十度射撃的な必殺技とかあるね多分。
こわ。エロ。なんかオーラすげえ。
ラスボス。もうラスボス。
──そう、奴は全てを無に帰す極天使。
またの名を、『しびれ〇らげA』。
「これも生き物のサガ、か……」
機械神はソレどこかで聞いたことある気がするんですが大丈夫ですか?
機械神は、でかい。二百メートル超えてる。
なんていうのかな、ス〇ロボ。
ロボって言っても、チョット生物的な部分も見られる。
鎧っぽいかな。黒と金で彩る神の鎧って感じ。
身体全体にたまにノイズが走り、形態がもっと豪奢になったり凶悪になったり。頭部のパーツが威厳を放ち、顔は漆黒に鋭利な感じの目が光る。
かっこいい。乗りたい。
機械幽霊──そんな言葉も当てはまるかもしれない。
背後になびかせる巨大なマントが霊的な淡い光で燃えている。立ち姿が凛々しく、女性的な気がする。
そしてその後ろに控える無数の機械幽霊群。
大小様々な鎧達のその手にはアックス、ソードといった中世的な武器から近代的な射撃兵器まで幅広く、それらの得物を不気味に光らせ亡霊の如く時を待っている。
すごそう。
機械神はビームサーベルとかなんも持ってないけど、どうすんだろ?
あれで魔法とか使いだしたら、それはそれでかっこいい。で、実は僧侶系。癒し系。低確率で自己犠牲魔法とか使っちゃう。
いやダメじゃん。ラスボスがそういうの使っちゃ色々、ダメじゃん。
──そう、奴は全てを終わらせる機械神。
またの名を、『し〇れくらげB』。