表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

174/174

うるせぇ穴



──虎の穴 もとい、『聖女の穴』





「──というわけで、マウファーの税金について、領主さんとの話し合いを目指すワケなんだが……。具体的にまず、どうすっかね?」


 ひとまず穴に戻った俺達は……ちゃぶ台を囲み、茶でも一発すすりながら作戦タイムとシャレこんでいた。

 なんだか申し訳なさそうにうつむき、座布団の上にペタリと座るマウファーの隣には……


 よしよしと、幼女の頭を撫でつつ──モチがふわふわと、浮いている。

 聖剣は放置。まあ剣が刺さった祭壇から近い場所だし、誰か来たら分かるから大丈夫らしい。タイガーがキッチンスペースみたいなところに置いてある変な壷の中からお菓子入れに敷き詰め持ってきたマンジュウに目を輝かせる余裕すら見せている。


「何か行動案があったうえでの提案じゃなかったの? やれやれ、ね」

 なんて、やれやれ残念な俺にチクリとこぼし、穏やかに湯飲みを傾けるメガミお嬢様。

 そんなS魔導のお叱りに怯みつつ、かすかな性的興奮すら覚えてしまった微Mな俺はモチロン、過去からやってきたトラ型人妻に助けを求めたワケだ。

「そ、そんな事言われても……。と、虎えも~ん、何かいい方法無いの~?」

「──しょうがないなあリュウシロウ君は~」

「やめなさい。どこかから怒られるわよ」

 やれやれと、まんじゅう片手に自らのエロい和装の胸元あたりに手を突っ込むタイガー。メガミが素早く、低い声で警告する。

 

 が──



「"鋭利な刃物"~」

「やめろ!」

 ピコピコ~ン! とタイガーは、メガミの制止もお構いなしに、懐から短刀ドスを取り出した。


「……これは、色んな人の未来を変える事が出来る道具なんだ。例えばこれを領主様に使うと、領主様はモチロン、そして幼女の人生もまた、違ったものになるハズなんだ」

「なんて不思議な道具なんだ……」

「どう使う気よ。しかも道具とか言うな。プロか」

 得物をチラつかせながら俺の耳元で悪魔のように囁くタイガーに、俺とメガミは衝撃に声を漏らして固まった。モチと幼女は目が点で置いてきぼり。そりゃそうだよね。




「──さて、冗談はおいといて……。私に一つ、策がある」

 

 ドスを懐に再度忍ばせながら、悪そうな笑みでタイガーは皆を見回す。この後彼女は間違いなく違法な事を言い出すであろう。誰か警察呼んでください。


「や、薬物だね……? なんらかの薬物を使用する気なんだね……?」

「待ちなさいモチ。ハニー・トラップって聞いた事ある?」

「ばかやろう!! ウチのタイガー姐さんがハニーとか薬物とかそんなまどろっこしいマネするかよ!! 大質量を敵陣に投下で早期解決を目指してるにキマってんだろーが!!」

「よし、とりあえずお前らを近くの畑に埋めてやる。話はそれからだ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ