表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

かわいいお姫様

作者: 又此空太

 物語というものは、いや民話というか童話というものは、物事を簡単にして説明する。極端な事に物にする。

 それがお話。童話。民話ともいう。

 語り継がれた話は、極端化する。単純に、洗練されていく。

 私は民話のお姫様。今日もみんなが私をお話する。人々に語り継ぐ。それは嘘か真か、本当にあった事なのか、それは分からない。みんなは私の事を語り継ぐ。

 もともと私は山の中、川のそばで生まれた。親は、近くの家に住んでいた。

 そして私は普通に成長し、普通に働いた。そして普通に結婚しーー。

 私たちは駆け落ちした。ーーどこまでも。村人たちが襲ってくる。

 二人は入水自殺した。

 あれ?

 そんなこんなが、お話になった。たくさんのデマをくっ付けて。それがお話。

 ああーー、馬鹿だな。

 幽霊になった私は、彼といっしょにみんなを馬鹿にする。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ