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記録56 千里浜レストハウス

頑張って更新します。

千里浜なぎさドライブウェイで生きていたのは勇輝達だけではなかった。


「ゴホッ………ゲホッ…………」咳き込みながら起き上がったのは智美だった。

「………ここは……何処だろう?」智美が言う。

周りには乗り捨てられた乗用車が数台止まっていたが、エンジンはかかっていなかった。

その中の白い乗用車の影から一体のゾンビが出てきた。

「ヒッ………」智美は後ずさりする。


カツン


足に何かが当たる。

それは、白色のM1911(コルトガバメントとも言う)だった。

智美はすぐに拾うと、寒さで震える手でゾンビに標準を合わせる。


ドン


ゾンビが砂浜に倒れる

智美はM1911を持ったまま砂浜を歩き始めた。

所々に乗用車が乗り捨ててあるが、持ち主らしきゾンビも、人もいない。

聴こえてくるのは波の音と、砂を踏む音だけである。


クシュン


「………?」遠くでくしゃみの声が聞こえた。

「誰か要るんですか~?」智美は大声で叫ぶ。


ここだ~


微かに声が聞こえた。

智美は声のする方に走り出した。

すると、そこには清太が車の中で暖まっていた。

「あなたは………」智美が言う。

「おお!お前は確か勇輝と一緒にいた………誰だっけ?」清太が車から降りる。

「相田智美ですよ。」智美が言う。

「そうだったな。悪いな名前忘れて。」清太が言う。

「他の人は一緒じゃないんですか?」智美が聞く。

「さっきまで探してたんだが………見つけたのは死体ばっかだよ………」清太が言う。

「…………。」無言が続く。

「とにかく、暖まれよ。」清太が言う。

二人は車に乗る。

カーナビがついており、ニュースがやっていた。


「現在、私達は東京の国会議事堂前に来ていますが、石川県空爆作戦に反対をする人たちによるデモ隊と、機動隊の衝突している模様で、この運動は全国に広がっているようです。なお、防衛省から発表されました情報によると、北朝鮮が核ミサイルの発射を急ピッチで急いでるという事です。今回の事件は世界中に大きな波紋を呼んでいるようです。」


「もう、私達が知っている世界は無いんですね………」智美が言う。

「………大丈夫だって!」清太が言う。

「でも、私達しか生き残らなかったんですよね。」智美が言う。

その目からは涙がボロボロ落ちてくる。

「大丈夫!あいつはゴキブリよりしぶといからな。それに、今までいくつもの死線を潜り抜けてきたんだろ、それなら大丈夫だって。」清太が言う。

「うん!」智美が言う。

「良い返事だな。」清太が言う。


智美達はしばらく車で暖まっていた。

「さて、ずっとここにいるわけにもいかないし、近くの建物に行ってみよう。」清太はカーナビで付近を見た。

「こっからだと………千里浜レストハウスが近いな。」清太が言う。

「歩き?」智美が聞く。

「俺は車は運転できないからな。」清太が言う。

智美、清太は車から降りる。

「お前……銃もってんのか?」清太はM1911を指差す。

「海岸で拾いました。」智美が言う。

「………早い者勝ちだな……」清太が言う。

智美達は千里浜レストハウスに向かって歩き始めた。



千里浜レストハウスが見えてきた。

レストハウスは電気がついていた。

「人がいたら良いんだけど……」清太が言う。

レストハウスの駐車場には車がヘッドライトを着けて、照明がわりにしていた。

「人がいる!」智美が言う。

そこには外で何かを待っている人達がいた。

智美は走り出したが、清太に止められた。

「何するんですか!?」智美が言う。

「その銃を隠せ。奪い合いにでもなったら困るしな。」清太が言う。

智美はスカートの腰に差す。

「それなら一目見ただけじゃ分かんないな。」清太が言う。

智美達は千里浜レストハウスの駐車場に再び向かった。

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