記録47 マイクロSDカード
一週間ぐらいすいません。
幸子はKANAME金沢支社の通路を走っていた。
勇輝達はそれぞれ単独行動を始めた。
幸子が通路を走るが、部屋はとくに重要そうではない給湯室や、仮眠室等だった。
「……失敗かな?」幸子が走りながら言う。
すると、分岐点が見えてきた。
幸子は走りながらどっちにいこうか迷っていると人影が急に飛び出してきた。
「きゃっ!」幸子が驚く。
「にゃ?」それは智美だった。
「びっくりさせないでよ~。」幸子が言う。
「にゃ。」智美が頷く。
「そうだった。猫モードだったけ?」幸子が言う。
「にゃっ。」智美が言う。
「「にゃ」じゃ分かんないわよ。」幸子が言う。
「にゃ~。」智美が言う。
「もう良い。」幸子が諦める。
幸子は智美と行動を共にすることにした。
しばらく通路を進むと、一つの部屋にぶち当たった。
部屋のドアには「研究データ保存室」と書いてあった。
「確実にここね………」幸子が言う。
「にゃ~ん。」智美が言う。
「先に入って敵をあらかた片付けてくれる?」幸子が聞く。
「にゃっ!」智美が頷く。
「それじゃあ行ってこい!」幸子は少しドアを開けて智美を部屋に入れた。
幸子が扉を閉めると耳をドアに当てて中の様子を伺う。
「なんだこいつ?」
「侵入者か?」
作業員の声が聞こえる。
「とにかく捕まえろ!」
「わっ!大人しくしろ!」
「いででででで!引っ掻くな!」
中が慌ただしくなる。
「何なんだよこいつ!」
「にゃ!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「来るなぁぁぁ!」
「ドフッ。」
「わぁぁぁ!」
パンパンパン
銃声が聞こえる。
銃声がおさまると静かになる。
「………大丈夫?」幸子が扉越しに聞く。
「………。」反応がない。
幸子はチェーンソーのエンジンをかけた。
ドルゥン
そしてドアを蹴飛ばして中に入る。
ドゴン
「え………?」幸子は驚いた。
床には作業員が何人も倒れており、全員気絶していた。
(敵じゃなくて良かった。)幸子が心の中で思う。
幸子は部屋をあさり始めた。
書類はほとんどなかったが、パソコンにマイクロSDカードがあった。
「これ、絶対αウィルスのデータよね。」幸子が言う。
「そうですよね。」智美が言う。
「わっ!………智美か………」幸子が言う。
「何なんですかその言い方。猫モードが良いんですか?」智美が言う。
智美は猫耳カチューシャを外して、肉球の手袋みたいなやつ(爪つき)も外していた。
「そうじゃないけど………すごいね。」幸子が言う。
「…………そうですよね。」智美が言う。
幸子と智美はロビーに戻ることにした。
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