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記録38 社長

藤田 志次郎(ふじた しじろう)

株式会社KANAME代表取締役社長


身長177㎝ 体重86㎏


一代でKANAMEを大企業にした若社長。

小さい頃から頭が良かった。

東京大学卒業後資金を集めて小さな会社「KANAME」を設立。

途中で限界を感じて臓器売買、武器の密輸を始めてしまう。

ある国の軍から頼まれて細菌兵器を作っていた。





今回、『』の中は、テレビの音という事です。

無言が未だ続く。


プルルルルル


勇輝には聞き慣れない音がなる。

勇輝は音のする方を見ると、百合がポケットから携帯電話を取り出していた。

「誰からですか?」勇輝が聞く。

「上司。」百合が言う。

百合は電話に出る。

「はい…………そうです。………亡くなりました。」百合が言う。

横では静かに勇輝が聞き耳をたてているが電話の声は聴こえない。

「え?今なんて言いました?………何いってるんですか!そんなことしたらさらに被害が大きくなるじゃないですか!…………は?政府で決定した?知りませんよ!……………え?クビ!?何でですか!ちょっと!切るんですか!?ちょっと……あ……」百合が怒鳴る。

「もう!」百合は電話をテーブルに乱暴に置く。

気がつくと、夏海、幸子等も声を聞いてリビングに集まっていた。

「何があったんですか?」勇輝が聞く。

「いい?今から言うことは信じられないかもしれないけどよく聞いてね。」百合が言う。

全員頷く。

「それなら話すわね。……近々石川県に、自衛隊による空爆が行われるわ。」百合が言う。

「ちょっと待ってください!空爆ですか?」七奈美が聞く。

「そう。空爆。」百合が言う。

「何で空爆なんですか?」夏海が聞く。

「感染者が想像以上に多くて、検問所にもちょくちょく現れるようになったんだって。しかも、能登地方は連絡がどこもつかずにいて政府でも把握しきれてないんだって。それで感染者を大幅に減らすべく空爆に踏み切るそうよ。」百合が言う。

「でも……そんなことしたら…」智美が言う。

「分かってる!でも………どうしようも無いのよ…… 相手は国家権力よ!さらに今は私はフリーター何だよ!」百合が言う。

「………フリーター?」智美が聞く。

「そう。田中くんも聴いてたでしょ。クビって言ってたの。」百合が言う。

勇輝が頷く。

「だから好きにしろってさ。」百合が言う。

「………何それ?石川県内にいる生存者全員政府が見捨てたの!?」幸子が言う。

「手っ取り早い話がそれね。」百合が言う。

全員が無言になる。

つけっぱなしだったテレビから音が漏れる。


『「今回は東京のスタジオに来てもらっています株式会社KANAME代表取締役社長藤田社長に来てもらっています。…よろしくお願いいたします。」キャスターが一礼をする。

「こちらこそ。」志次郎が一礼をする。

「どうして今回は石川県感染防止封鎖に民間ヘリなどを使って救助支援をしたりしているようですが、どうしてこんなに力を入れているんでしょうか?」キャスターが聞く。

「人として当たり前の事ですよ。人は一人の力では生きていけないですから、時に助け合い、時には助ける。今は助けるときだと思っただけですよ。」志次郎が言う。

「そうですか。藤田社長はこれから石川県の県境の検問所にも行かれるのですか?」キャスターが聞く。

「もちろんですよ。」志次郎が言う。

「それではCMを挟んだ後に最新情報を報道フロアからお伝えします。」キャスターが言う。』

テレビではCMが流れ始めた。


勇輝が呟く。

「篠崎さん………好きにしていいならあの会社をぶっ潰しません?」勇輝が言う。

「ゆーくん!何いってるの!?そんなの自殺するような物だよ!」幸子が言う。

勇輝は幸子の両肩を掴む。

「頼む!俺はこんなことをしたKANAMEが許せねぇんだ!」勇輝が言う。

「…………良いよ。どうせゆーくん言うこと聞かないでしょ。」幸子が言う。

「サンキュー!」勇輝が言う。

「良いの!?」夏海が聞く。

「うん。私も同じ考えでもあったからね。」幸子が言う。

「良いの?相手は世界規模の企業よ。」百合が聞く。

全員頷く。

「それじゃあ準備して出発ね。」百合が言う。

更新遅くなってすいませんでした。


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