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記録36 仲間の死

新たな登場人物なし。

勇輝が後ろを見ると、ゾンビが一体いた。

「げ!」勇輝はすぐに腰のコルトパイソン6インチを取り出してゾンビに向かって放つ。


ドン


ゾンビの頭に穴が開いて倒れる。

「ふ~~~助かった。」勇輝が言う。

「…………!」勇輝は自分の握っているパイソン6インチを見てあることに気がつく。

(………今銃を持っているのは………両手………)勇輝は後ろを見ることが出来ない。

(俺が大原さんを掴んでいたのは右手…………)

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」勇輝は叫ぶ。

しばらく叫んだあと、意を決して屋上から下を見る。


そこには遥が仰向けで倒れていた。

頭からは赤い液体が流れ出ている。

「嘘だろ………」勇輝がその光景を見て言う。

勇輝の頭の中で先程いった言葉が反響する。



(俺は、目の前で仲間が死ぬのは見たくないんですよ!)



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」勇輝は再び叫ぶ。

そして、倒れているゾンビに八つ当たりを始めた。

勇輝は倒れているゾンビを蹴る。

「お前が!お前が来なければ!こんな事には!」勇輝はひたすら蹴り続ける。

雪が積もって辺りは白銀の世界となっていた。

勇輝は蹴るのをやめてその場に仰向けに寝っ転がる。


(大原さん………俺が手を離したときなんて考えたんだろ………)勇輝が思う。

雪は降り続ける。


(恨んでるかな………そりゃそうか………あんなカッコつけといて手を離すもんな。)


勇輝は立ち上がる。

(せめてもの報いに!)勇輝は非常階段を駆け降りる。

そして、遥の死体に駆け寄る。

遥の死体は雪が降り積もったため真っ白だったが、遥の頭の周りは血が広がって真っ赤になっていた。

ゾンビが近づいてくるが、目当ては勇輝だ。

勇輝は無言で制服のブレザーを脱ぐと、遥の死体の頭に被せる。

そして、手を胸辺りで組ませる。


(……………これしか出来ないな。)勇輝が思う。

周りにはゾンビが徐々に集まりだした。

勇輝はマンションに戻ることにした。

雪はよりいっそう強まる。


勇輝はヨロヨロと来た道を戻る。

白い地面には、所々にゾンビが歩いた足跡があるが、勇輝は気にも止めずに来た道を戻る。

勇輝は考えていた。

(みんなに何て伝えようか)


しばらく歩き、マンションがかなり近くなって来たとき、目の前に、ゾンビが2体ほど何かに群がっていた。

(…………死体か……呑気な奴等だ………)勇輝はその横をこっそり通りすぎようとした。

しかし、また勇輝は気づいてはいけないことに気づく。

(おい………待て………ゾンビが食っている死体の服装見たことねぇか………)勇輝は比較的食べられてない下半身を見る。

(嘘だろ………)勇輝は思い出す。

その死体の履いているズボンは野々市中学校の指定服のズボンだった。

勇輝の中に怒りが湧く。

「クソ野郎が!」勇輝は持っていたパイソン6インチを撃つ。


ドンドン


それぞれ一発ずつ頭に命中した。

ゾンビが倒れる。


直也はゾンビに内臓を食べられており、さらに喉のけい動脈には深く噛まれた跡があった。

手にはしっかりと、イカサM37が握られていた。

(何でだよ………どうやったらこんなバットエンドみたいになるんだよ!)勇輝が思う。



直也が起き上がる。

「へ?」勇輝は間抜けな声を出した。

直也は勇輝が知っている直也ではなかった。

勇輝はそれが分かっていた。

勇輝はゆっくりとパイソン6インチを直也だったゾンビに向ける。

そしてある事を言う。


「俺は誰も守れない。」

勇輝は引き金を引いた。


ドン


銃声が静かな町に響き渡る。

何か、文の書き方がコロコロ変わってすいません。趣味で書いてるような物なので……


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