記録34 覚醒
新たな登場人物なし。
「むぐーーー!」智美はまだもがいている。
「もうそこら辺にしたらどうですか?」勇輝が言う。
「………そうね。」百合が抱くのをやめる。
グゥ~~~
「誰ですか?」直也が聞く。
「私じゃないよ。」遥が言う。
「俺じゃねーぞ。」勇輝が言う。
そのなかに一人だけお腹を押さえている人がいた。
「……篠崎さん?」勇輝が聞く。
「ごめん。お腹減っちゃった。」百合が言う。
「ご飯にしますか。ちょうど昼ですし。」幸子が言う。
「なにこれ?」テーブルに置かれたカップ麺を見て勇輝が聞く。
「カップ麺だけど。」幸子が言う。
「昨日は豪華だったのに………」直也が言う。
「文句あるなら食べなくて良いよ。」幸子が言う。
「食べます!」直也が言う。
ズズーー
「おかわり!」百合が言う。
「早い!」夏海が言う。
百合はもう完食している。
「はいはい。」幸子が新たなカップ麺を出す。
「わぁーー!」百合がすぐに食べ出す。
「すげぇな。」勇輝が言う。
「………食べないんですか?」智美が一口もカップ麺を食べてない遥に聞く。
「え!?……食べるよ。」遥は食べ始める。
(また来た。)遥が思う。
(なんだろうこの殺意……)遥が思う。
(前にもあったような……)遥が昔の事を思い出す。
遥が中学一年生の時
「入りなさいよ!」一人の女子が遥を女子トイレに押し込む。
その後ろには2人の女子がいる。
遥は女子トイレの個室に閉じ込められる。
「開けて!お願い!」遥は扉を叩く。
「うっせーな!」女子が言う。
バシャッ
「きゃっ!」遥は頭から水をかぶった。
個室の外からは笑い声が聞こえる。
そして、いろいろな物が個室に投げ込まれる。
モップ、ホウキ、ラバーカップ(スッポンと音がなるやつ)、バケツが投げ込まれる。
遥に当たる。
「痛い!」遥が言う。
すると、意識が突然無くなる。
しばらくして意識が戻る。
すると、目の前にはいじめていたはずの女子3人が倒れている。
後ろには閉じ込められているはずの個室のドアが外れている。
そして、先生が駆け込んでくる。
一人の女子が呟いている。
「化け物………人間じゃない………」
(これ……私がやったの………)
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」遥は気絶した。
「はっ!!」遥が気づく。
周りには勇輝達がいる。
百合はまだカップ麺を食べている。
(また前の事思い出していたんだ。)遥が思う。
「おかわり!」百合が言う。
「もうやめとけばどうですか?」勇輝が言う。
「まだまだ!」百合が言う。
「もうカップ麺無いよ。」幸子が言う。
「えぇ!?」百合が言う。
(なんだろうこの感じ……)遥が思う。
(心が何かに支配されてるみたい………)遥が思う。
ガタッ
遥が突然立ち上がる。
「?」周りの勇輝達は何が起きているかわからないでいる。
遥は勇輝の部屋にいきなり戻る。
「どうしたんだろ?」夏海が言う。
「さぁ?」七奈美が言う。
「知らないですよ……」智美が言う。
遥が出てくる。
「どうしたん?」百合が気さくに近寄る。
バチチッ
「ぎゃっ!」百合が小さな悲鳴をあげて倒れる。
「な!?」勇輝が言う。
「ちょっと!何してんの!」七奈美が遥に近づく。
遥が無表情でスタンガンを七奈美の首に当てる。
バチチッ
「ギッ」七奈美が倒れる。
「いい加減にしなさい!」夏海が近くに置いてあったグロック17を取って構える。
しかし、遥は素早く夏海の懐に潜り込む。
(はやっ!!)夏海が思うが、腹にアッパーを食らう。
ドゴッ
「うぐっ」夏海がその場に倒れて腹を押さえてもがく。
遥は次に近くにいた智美にスタンガンを当てる。
バチッ
「うっ」智美も倒れる。
「調子に乗るな!」幸子がUZIを撃つ。
タン
バキャッ
スタンガンに当たってスタンガンが割れる。
遥はそれでも無表情でテーブルに置かれたカップ麺を取ると、幸子に投げる。
バシャッ
「あっつい!!」カップ麺は幸子の顔面にかかる。
その場に幸子は座り込んだ。
「なんつー動きだ!」勇輝が言う。
「こっちに来ます!」直也が言う。
ガシッ
「がっ……」
遥は直也の首を掴んで持ち上げた。
直也は足をバタつかせる。
「やめろ!」勇輝がコルトパイソン6インチを遥に向ける。
遥が勇輝を見る。
しかし、その目は死んだ魚のように濁っていた。
すごい展開すいません。
感想待ってます。