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記録32 切断

新たな登場人物なし。

「…………あ!」目を覚ましたのは勇輝だった。

勇輝は見張りの交代時間をすっかり忘れて熟睡してしまい、今は7時になるところだった。

勇輝はすぐに、横にあるコルトパイソン6インチを手に取ると、マンションのエントランスに向かう。


エントランスには、直也がうずくまって寝ていた。

「………。」勇輝は入り口に目を向けると、ちゃんとシャッターを閉めており、シャッターには2体のゾンビがいたが、防弾ガラスの自動ドアと、シャッターは破れないようだった。

しばらくすると、諦めたのか、どこかに去って行ってしまった。

勇輝は直也を起こす。

「起きろ。」勇輝が言う。

「ん~~?………わぁ!!」直也が驚く。

「すいません!寝てました!」直也が土下座をする。

「そんなことはいいけど、何か分かったか?」勇輝が聞く。

「観察してたら、凄い発見をしたんですよ。」直也がイカサM37を持って言う。

「何だ?」勇輝が聞く。

「ゾンビはですね、無理だと思ったら諦めるんですよ。」直也が言う。

「へぇー、だからさっきのゾンビはどっか行ったんだ。」勇輝が納得する。

「一応、ゾンビにも、諦める言葉はあったんですね。」直也が笑いながら言う。

「そうだな。」勇輝も笑う。

「それで、どうしたんですか?」直也が聞く。

「交代忘れてたから、来てみたんだが、必要無いみたいだな。」勇輝が言う。

「そうですね。」直也が言う。

勇輝と直也は部屋に戻る事にした。


前日に調べておいた結果、このマンションには、勇輝達以外誰もいないことが分かった。

しかし、部屋のなかでゾンビになっている部屋もあった。


「はぁ~、暖かい。」勇輝が言う。

すると、女子達が起きていた。

「あ、帰ってきた。」七奈美が言う。

机には、朝飯が用意されていた。

「用意早いな。」勇輝が言う。

「見張りは?」遥が聞く。

「要らなくなった。」勇輝が言う。

「何で?」幸子が聞く。

「ゾンビは諦める事を覚えているらしい。」勇輝が言う。

横では、直也がうなづいてる。

「へぇー。」幸子が言う。

勇輝と直也は机に座る。

「いただきます。」勇輝は手を合わせる。

直也も「いただきます。」と、言っている。

トーストと、目玉焼きというシンプルな物だったが、美味しくいただくことができた。

「美味かった。」直也が言う。

「それは良かった。」遥が言う。

テレビはずっと石川県封鎖の事をしている。


『……から、3日目ですが、以前としてここ、北陸自動車道の富山との県境に敷かれている検問所には生存者は15時間前から、来ておりません。こちらの情報によると、定期的に、JRは、金沢駅に緊急脱出の車両を送っており、それには、いつも、30人ほどが乗っているようですが、ここ、富山との県境、福井との県境に敷かれている検問所には生存者は来ていません。なお、一般道は封鎖されており、現在脱出出来るところは、北陸自動車道の福井との県境、富山との県境、JRだけとなっております。さらに………』


ニュースを見ているとあることに気がつく。

「雪が積もってない?」七奈美が言う。

テレビに映っている景色は白色になっていた。

「ホントだ。」勇輝は外を見ると、雪がチラホラ降ってきていた。

「積もりそうね。」遥が言う。

「そろそろ、情報でも提供するかな。」勇輝は携帯を取り出すと、電話をかけ始めた。

「どこにかけてるの?」夏海が聞く。

「テレビ局。」勇輝が言う。

しかし、いつまでたっても、つながる事はなかった。

「何でだよ!」勇輝は携帯を切る。

「まさか………」勇輝はすぐに自分の部屋に向かうと、パソコンをつける。

そして、自分のホームページを見ようとするが、「Error」と表示される。

「やられた!」勇輝はキーボードを叩く。

「何が?」幸子が聞く。

「ついにネットワークとか、電話が切断された!」勇輝が言う。

「切断って………携帯は有線じゃないじゃん。」直也が言う。

「携帯の基地局が駄目になったんだろ。」勇輝が言う。

「それじゃあ、テレビは?」七奈美が聞く。

「それは、まだ電波塔が無事なんだろ。ライフラインがいつ止まるか………」勇輝が言う。

「ガスはしばらくは大丈夫ね。」七奈美が言う。

「何でですか?」智美が聞く。

「こんな田舎に、都市ガスなんてそこまで発展してないから、ほとんどがプロパンガスなはずよ。」七奈美が言う。

「結局は、電気が止まると、アウトなんだがな。」勇輝が言う。

「そうね………」七奈美が言う。

「本当にゆーくんは無駄な知識が多いね。」幸子が言う。

「良いじゃねぇか。役立ってーー」役立っていると言おうとしたとき、音がいきなり響く。


キキィィィィ


(ブレーキ音!?)勇輝は思う。

そのあとすぐに、


ガシャァァン


なにかがぶつかる音がした。

「何!?」智美が言う。

すぐに勇輝は部屋を出る。

マンションの前で、放置車両に激突した車があった。

色は黒で、いかにも高級そうな車だった。

(車種は………トヨタの………ってどうでもいい!)勇輝が一人で突っ込む。

車のボンネットからは、白煙が上がっていた。

幸子達も出てくる。

「何があったの?」幸子が聞く。

「事故だ。」勇輝が言う。

「人は?」夏海が言う。

すると、車から人が降りてくる。

「女!?」勇輝が言う。

車からは降りてきた女性は、スーツ姿で、サブマシンガンを持っていた。

「何で銃!?」七奈美が驚く。

「そこは今はどうでもいい!とにかく助けるぞ。」勇輝が言う。

女性はこちらに気がつき、手を振る。

周りにはゾンビが集まってきていた。

勇輝は大声で言う。

「このマンションの入口に来てください!シャッターを開けます!」勇輝は下に向かおうとする。

「本当に助けるの!?」七奈美が聞く。

「当たり前だろ。」勇輝が言う。

勇輝はエントランスに向かうためにエレベーターに向かった。


いろいろ間違いがありますが、勘弁してください。

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