記録31 ファーストキス
今回はベタな展開です。
「「ジャンケンポン」」勇輝と直也は声を揃えて言った。
勇輝はチョキ
直也はパーだった。
「よっしゃ!」勇輝はガッツポーズをする。
「うわぁーー!」直也が言う。
「まぁ、2時間交代だけどな。」勇輝が言う。
「それで、見張りって何するんですか?」直也が聞く。
「えーと、ゾンビが入ってこないように、まずは入り口のシャッターを閉める。そして、エントランスでゾンビが入ってこないように見張る。それだけ。」勇輝が言う。
「暇そうですね。」直也が言う。
「何なら、女子を一人お供にすれば?」勇輝が女子達を指差す。
「あー、眠い。」
「あ!もう寝なきゃ!」
女子達は話をごまかす。
「ま、頑張れ!」勇輝は直也の肩をポンと、叩く。
「はい………頑張ります。」直也はエントランスに向かった。
「ところで、お前らはどこで寝るんだ?」勇輝が聞く。
「勇輝の部屋だけど。」幸子が言う。
「はぁ!?俺はどこに寝るんだよ!」勇輝が言う。
「リビングのソファー。」七奈美が言う。
他の女子も頷いてる。
「はいはい、わかったよ。好きにしろ。」勇輝が言う。
女子達は笑顔になる。
そして、勇輝の部屋に向かった。
勇輝はソファーに横になる。
「仮眠しとくか。」勇輝が呟く。
ソファーの前のテーブルには、コルトパイソン6インチが置いてある。
(よく、正気を保っていられるな。)勇輝は想う。
ペタペタ
足音が勇輝に迫ってきた。
勇輝が起き上がり、その方向を見ると幸子だった。
「どうした?」勇輝が言う。
「うん………寝れなくて。」幸子が言う。
「他は?」勇輝が聞く。
「みんな寝ちゃった。」幸子が言う。
「まだ30分しかたってないぞ………」勇輝が言う。
「……………。」無言が続く。
先に口を開いたのは幸子だった。
「嬉しかったよ。」幸子が言う。
「なにがだ?」勇輝が聞く。
「一日たってゆーくんが来なかったとき、もう見捨てられたと思っていたから……」幸子が言う。
「そうだったのか。べつに気にすること無いって。彼氏として当然のことだから。」勇輝が言う。
勇輝は右に寄り、左の方を手で叩き、「座れ。」と、アピールする。
幸子が座る。
「本当は、ゆーくんに会えたときは泣きそうになったの………すっごく嬉しかったんだ。やっぱり、頼る人が居なかったからかな?」幸子が言う。
「んじゃ、いま泣けば?」勇輝が言う。
「泣かないよ。」幸子が言う。
しばし、無言が続く。
幸子が勇輝の方を向く。
「ねぇ。」幸子が言う。
「何だ?」勇輝が聞く。
「チューしない?」幸子が顔を真っ赤にして言う。
その様子を、遥達はこっそり見ていた。
「きゃー!」(小声)遥が言う。
「大胆な!」(小声)七奈美が言う。
「あ、中学生には早いよ。」(小声)夏海が智美の目を隠す。
「見えない……」(小声)智美が言う。
「え!?え?えぇ!?」勇輝は突然のことに驚いてる。
「だって、半年も付き合ってチューもしてないんだよ。」幸子が言う。
「いや……まだ早いんじゃないかな。」勇輝は目を反らす。
「じゃあ、○○(自主規制)が先なの?」幸子が言う。
「それはもっと先だ!」勇輝が突っ込む。
「それじゃあ………」幸子は目をつむる。
(これはマジな展開だな………)勇輝は決心を決める。
二人の唇が重なる。
それを見ていた遥達も顔を真っ赤にして呆然と見ている。
そして、幸子がキスをやめて立ち上がる。
「もう寝るね。」幸子が言う。
「あぁ。」勇輝が言う。
勇輝、幸子の顔は真っ赤だった。
幸子が部屋に向かうと、遥達もすぐに部屋に戻る。
そして、寝たふりを再開する。
勇輝はしばらくして唖然としていた。
一方、エントランスで見張りをしている直也は、
「暇じゃねーか!!」一人で愚痴っていた。
なんか……彼女もいないのにこんなこと書いてすいませんでした。
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