記録30 じゃん拳
新たな登場人物なし。
遥はトイレに入る。
(何で急にあんなことを……)遥は先程頭の中で響いた声を思い出す。
(殺せ!)
(裏では何を考えてるか分からねーぞ!)
(何だったんだろ?)遥はトイレの便器に座り、考える。
コンコン
扉が突然ノックされる。
「はいっ!?」遥は驚く。
「大原さんですか!?トイレしたいんで早くしてください!」その声は直也だった。
遥はトイレをしていないのに水を流して、すぐにトイレから出る。
ドアを開けると、すぐに直也が入っていく。
「お腹大丈夫ですか?」リビングから夏海が言う。
「うん。大丈夫。」遥は言う。
勇輝が部屋から出てきた。
その手には紙が握られていた。
「大ニュースだ!」勇輝の後ろには、幸子、七奈美、智美がいた。
「何?ニュースって。」夏海が聞く。
勇輝は紙をリビングの机に置く。
「やっぱり今回の事件はKANAMEが原因で決定だ!」勇輝が言う。
「どうしてわかったの?」遥が聞く。
「勇輝のサイトでKANAMEの情報提供したらわんさか情報が来たのよ。」七奈美が言う。
「情報って?」夏海が聞く。
「その情報は、KANAMEはここ最近急激に事業を拡大しているだろ。」勇輝が言う。
夏海がうなづく。
「その裏では、武器の輸入や、臓器売買、麻薬等も売っていたらしい。」勇輝が言う。
「えぇ!!」遥が言う。
「まだあるぞ。更にな、どっかの国から金を貰って、細菌兵器まで作ってたらしいぞ。」勇輝が言う。
「あ、確定だ。」いつの間にか直也が戻ってきていた。
「でも、それならアメリカで研究するんじゃないの?」遥が聞く。
「さぁ?そこら辺は知らねぇよ。」勇輝が言う。
「そうだよね………」夏海が言う。
「どうするの、この情報?」七奈美が聞く。
「マスコミにバラす。」勇輝が言う。
「タダで?」幸子が言う。
「良いだろ。これで、KANAMEは終わりだな。」勇輝が言う。
「そうね。」七奈美が言う。
テレビをつける。
『これから石川県内は、雪が降り始める模様です。なお、今、石川県内全域に乾燥注意報が発令されています。火の取り扱いには十分きをつけてください。現在、石川県内に入ることは、一部の人を除き、禁止されています。』
すると、テレビカメラの奥で、何か人が旗や、看板をもって何かを言っている。
カメラマンはそちらにカメラを向ける。
『我々は、アメリカ、日本で共同開発された細菌兵器による被害者の会だ!今すぐ、石川県内で行われている、自衛隊、警察官の無差別殺人をやめさせないさい!』リーダーらしき人物が、拡声器を持っていっている。
周りでは、「そうだ~」や、「賛成!」と、言っている人たちがいる。
それぞれの看板などには、「細菌兵器禁止」や、「日本政府は虐殺を行う」といった看板を掲げている。
「出たよ。」勇輝が言う。
「被害者の会って………噛まれたのかな?」幸子が言う。
「違うでしょ。勝手に言っているだけじゃないの?」遥が言う。
まだテレビ画面には、デモの様子が映し出されている。
「頑張りますね。」直也が言う。
「とにかく今日はもう寝よう。」勇輝が言う。
「見張りは?」幸子が言う。
「………一人はいるな。」勇輝が言う。
しかし、女子は勇輝と直也を見ている。
「中島、良いな。」勇輝がグーを出す。
「良いですよ。」直也もグーを出す。
「「ジャンケンポン!」」
感想もそうですが、評価もお願いします!
(`・ω・´)ゞビシッ!!