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記録22 無表情

新たな登場人物なし。

キャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!


まだ、叫ぶゾンビは叫び続けている。

「頭が痛い!割れる!」幸子が耳を押さえて言う。

「耳がいてぇ!」勇輝も言う。

勇輝達は持っている銃はとっくの前に落としている。

「あ……頭が……」智美がその場に崩れ落ちる。

「痛い……」七奈美もその場に座り込む。

それでもまだ叫んでいる。

「気が遠くなってきた………」直也がフラフラし始めた。

「私も………」遥も足が震えている。

すると、叫ぶのを突然止めた。

しかし、それでもまだ勇輝達は耳鳴りが激しい。

「まだ耳がキーンとする。」夏海が言う。

「何で止めたんだ?」勇輝が言う。

叫ぶゾンビの方を見ると周りにゾンビが集まってきていた。

「この騒ぎでも聞き付けたのかな?」幸子が言う。

「知るか。」勇輝が言う。

また叫ぶゾンビが口を開ける。

「来る!」遥は耳をふさぐ。


キャァァァァァァァァァァァァァァ!!!


今度はいっそう激しかった。


パリン


ガシャン


周りの家やマンションのガラスが割れる。

そして、周りのゾンビ達も苦しみ始めた。

次々とゾンビが倒れる。

「もうやめてくれ!」勇輝が言う。

「いやぁぁぁぁぁ!」七奈美も言う。

全員その場から一歩も動くことが出来ない。

(気が遠くなってきた………本格的にヤバい……)勇輝が思う。

他の人も同じ考えだった。

もはや、勇輝達は立っているのがやっとだった。


叫ぶゾンビはさらに音量をあげる。


キャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」勇輝はその場に倒れて、耳を塞ぎながらうずくまった。

「やめてぇぇぇぇぇ!」夏海も同じだった。

次第に七奈美も、直也、幸子、智美と、倒れていく。

しかし、遥だけが耳も押さえずに、その場に立ち尽くして放心状態だった。

手には勇輝の愛銃となったコルトパイソン6インチが握られていた。

遥はパイソン6インチを構えて、叫ぶゾンビに向ける。

そして、撃鉄を起こして、引き金を引いた。


ドン


パイソン6インチの反動で少し上に銃がはね上がる。

放たれた銃弾は叫ぶゾンビの右肩に命中する。

しかし、叫ぶゾンビは叫び続けている。

遥は無表情で銃を向ける。


ドンドン


続けて二発放たれた。

今度は、腹と左手足に当たっていた。

さすがに叫ぶゾンビは叫ぶのを止めてしまった。

遥は容赦なく銃弾を浴びせる。


ドンドンドン


残りの銃弾を撃った。


二発は外れたが、一発は叫ぶゾンビの頭部に命中した。

叫ぶゾンビが倒れる。


「くそ………」勇輝がようやく立ち上がる。

他の人も立ち上がる。

すると、目の前には弾がなくなっているのに引き金を引いている遥がいた。


カチンカチンカチンカチン


その顔は無表情だった。

「大原さん!」勇輝が肩を強く叩く。

遥はビクッとしてパイソン6インチを落とす。

「な…何……?」遥が言う。

「何?じゃないですよ!どうしたんですか!?ずっと空撃ちしてましたよ!」勇輝が言う。

「え……?私、変なゾンビが叫び出した所から記憶が無いんだけど……」遥が言う。

「今はそんな雑談は良いから逃げよう!ゾンビが集まって来てる!」幸子が言う。

「分かった!……後で聞きますから。」勇輝が言う。

遥はうなづいた。

ゾンビは裏路地等からたくさん出てきている。

「早く!」夏海が言う。

勇輝達は車に戻った。

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