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記録12 ヤクザ

新たな登場人物なし。(ってか、頻繁に出せないから。)

黒いセダン車は変電所の真ん中で止まると中から4人の男達が出てきた。

もう一台のセダン車からも4人の男達が出てきた。

「何あれ?」七奈美が聞く。

「知らねぇよ。」勇輝が言う。

すると、男達は近くの避難している車に近づき、何か細長いものを車に向け、何か言っている。

しばらくすると、車の中から小さな箱が出されて男達がそれを持っていった。

「何してるのかな?」遥が聞く。

「食料かな、あれ。」七奈美が言う。

すると、数人の男達が勇輝達が乗っているワゴン車に近づいてくる。

勇輝は素早く車のダッシュボードにM37を隠す。


コンコン


ワゴン車のパワーウィンドウがノックされる。

ワゴン車のエンジンを切っていたので、勇輝はドアを開けた。


ガチャ


すると、いきなり散弾銃を突きつけられた。

「キャァ!」遥が小さい悲鳴をあげる。

散弾銃はよく見ると、水平二連式散弾銃だった。

男達の一人が水平二連式を勇輝に突きつけながら言う。

「おい。食糧持ってンなら全部出せ。無いんなら女貰っていくけどな。」

「………後ろに乗ってます。」勇輝は言う。

水平二連式を突きつけている男が他にいた男に指示を出す。

「おい、確認してこい。」

部下と思われる人が後ろのドアを開けた。

「お!こいつら食糧大量に持ってんじゃん!」部下と思われる男が喜ぶ。

段ボールを開けた。

「何だよ。一つは生理用品ばっかじゃねーか。」もう一人の部下が言う。

「それは置いてくか。」水平二連式を突きつけている男が言う。

「命拾いしたな。」男はそう言うと、勇輝に突きつけていた水平二連式を下ろして乱暴にドアを閉めた。


「何よ!あいつら!」七奈美が言う。

「ヤクザじゃ無いのか。」勇輝が言う。

「それは決定でしょうね。」遥が言う。

ヤクザは他の人達にも同じことをしていた。

「そんなに食糧を手に入れてどうするんだろうな。」勇輝が言う。

「知らないわよ。」遥が言う。

「とにかく寝る。」七奈美が言う。

「よく寝れるな。」勇輝が言う。

「眠いんだもん。」七奈美が言う。

「そうかい。勝手にしろ。」勇輝が言う。

七奈美はさっさと寝た。

「警察は何してるのかしら。」遥が言う。

「さぁ?知らんぷりじゃ無いですか?」勇輝が言う。

「それはいろんな意味で困るわね。」遥が言う。

「でも、明るくならないとここを出ることも出来ませんし。」勇輝が言う。

「何で?」遥が聞く。

「暗いと周りが見えにくいから襲われ易いんですよ。」勇輝が言う。

「へ~。……ずっと気になっていたんだけど、」遥が言う。

「何ですか?」勇輝が言う。

「何で車を運転できるの?」遥が聞く。

「それはですね…………今度話します。」勇輝がはぐらかす。

「え~~。」遥が言う。

「それより、いつまでいるのかな?」勇輝が言う。

「誰が?」遥が聞く。

「あのヤクザですよ。」勇輝は言う。

「知らない。」遥はそう言うと目をつぶってしまった。

「寝るんですか。」勇輝が言う。

「当たり前よ。」遥は目をつぶったまま言う。

しばらくして、二人の寝息が聞こえる。

勇輝は後ろを見る。

勇輝は二人の寝顔を見て思う。

(………二人とも何気に可愛いな。)

勇輝はハッとする。

「何考えてるんだよ……俺は……」勇輝はヤクザの集団を見る。

ヤクザ達は奪った食糧でどんちゃん騒ぎをしていた。

「やることは…………寝る。」勇輝も寝ることにした。

案外すぐに眠れてしまった。


ゾンビが出てこない。


感想をよろしくお願いいたします。

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