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対して制作側はどうだろう。
大筋で流される情報だと、「会社存続の危機にあって、“これで最後のつもり”で製作したゲーム」という話だ。
つまり、スクウェアにとってのFFとは、会社の起死回生を願ったゲーム、結果論でいえば看板ゲーム、または最終兵器みたいなもんだと理解する。
なら、看板ゲームであるために、きっちり儲けを出すために、ハード替えは当然、純ファンタジーにこだわる理由などない(Ⅵの流れもある)。
そうか、Ⅶの形態は必然だったわけだ。
そうなると話は簡単だ。
FFがRPGである必要性すらないし、クリスタルがどうのとか、物語のネタにこだわるのもちゃんちゃらおかしい。別にプロレス・アクションとして会社を支えられるなら、『ファイナル・ファンタジー 32 <ザ・レッスル・ウォー>』とかでリリースされても何の問題もない。記念すべき50作目は、漫才師として成り上がる<コメディアン・ライジング>で決まりだ。
むしろ、懐古主義でスネてるオレのような存在はウザいだけだろう。FFの進化?あるいは会社を支える使命を邪魔してる。いや、自虐じゃなくてほんとにそう思うわけで。
だから「オレのFF」と「スクウェアのFF」はちがくて当然、求めるものが離れてしまったのは、「ただ残念」という感傷になる。
……ながーく、好き勝手にとりとめなく語ったけど、そんな風に捉えているって話でした。ちゃんちゃん。
そんな今のオレは。
不思議なもので、一度離れると戻れなくなって。
とにかくFFを「プレイする気」が起きない。
自分が創作視点を持つことになったのも要因のひとつかもしれない。考えてみればこの頃には、今でいうオンラインゲーム的なシステムでもないと、もうワクワクしなくなっていたのだから。
FFⅤを頂点に、オレの中ではFFだけじゃなくRPG自体が終わりを告げていたのかもしれない。
実際、これ以降、RPGをプレイしたのは懐かしさでプレイしたドラクエ9が最後になる――。
(蛇足だよ)
今やエニックスと合流してスクエニとなったわけであるが。
株式上場すれば、IPをこするのは上場企業運営の定番だ。株主や社外取締役がそれをもとめる。ゲーム制作なんて知らないから、既存の有名IPをどう活かすかの視点しかない。ずっと株を持ち続けたり役員でいるわけでもないので、目先の利益を優先するのは当たり前だと思う。
けど創作の世界で、創作物をこするのだけを求めればどうなるか?
価値が薄まる――いやもっとはっきりと価値を堕とすことになる。
すりきれたドラクエやFFが魅力を失うのは自然なことじゃないだろうか。ブランド品のように扱いたいのであれば、ゲーム自体がチェスやオセロのようにテコ入れなしに100年以上も飽きずに遊べるシステムにすればいい。「ファイナル・ファンタジー<リバーシ>」そんな感じで。
目先の利益を追う以上、新規IPの開拓にリソースを割くことは許されない。育ててる期間すら停滞と評して責める輩もいるだろうしね。
そもそも【アイディア】と【効率】は水と油みたいな関係だと思うし、だから上場すると苦しむことになるのは当然。なので、起死回生の目が出るまでサイコロを振り続けるしかなくなってしまう。
しかし、だ。
お先真っ暗みたいなかんじだが、幸い、FFに「こうだ」という縛りはない。「売れればFF」だ。成果さえ出せれば、結果論で語れる。今後も天の声にしたがい呪縛のような“IPこすり”に励んで、いつかみんなに誉められる当たりの目が出るのを目指し続けるわけだ。(なんかもう、すごい。だから上場の世界キライ)
だもんで、当時『こどもクリエイター』だった者として、スクエニのクリエイター陣には同情しちまう。
自分なりにそれなりの妥協をするとしても“つくりたいモノをつくる”という魂の部分を、かなり諦めなくてはならない環境にあると思うから。
最近スクエニが振るわないとも耳にしたけど、そりゃあね。上場病だよ。クリエイティブな会社にあるお決まり病。
やっぱそんな環境なんじゃないのと勝手に思うわけだ。
なので同情とともに、エールを。
がんばれ。
苦しさしかないと感じても。
オレはクリエイターを職業にできなかった。
そうだな。
書いてて思い出したが、なりたいと思ってた。そういうヤツはほかにもいるだろ。
だからさ。
ほんと勝手だけどいわせてくれ。
きっと多くの子供たちにとっては夢の舞台に立てたのだから、その幸せを噛みしめて、なれた自分も誇って、苦労に負けず製作に励んで。
――今はバイオハザードに鞍替えし、
またしても終わりを迎えはじめた男より。
FFを避けるんじゃなく、エサにして、渾身の新規IP目指すのもいいと思うんだが、難しいんだろうなあ。
そーいや11や14あるのに食指が動かんな。




