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4/5

 あの頃は、公開される映画はすべておもしろく、リリースされるゲームは斬新でワクワクさせられるものばかりだったな……

 そんなかんなで。

 パソゲー業界では人気のジャンルがADVアドベンチャーからRPGの時代に移り変わってね。

 え、「3」の後半はRPGしか口にしてない?

 もう細かいのいいでしょ。

 気分で書いてるだけなんで。

 とにかくRPG一色になったかんじでな。ずっとお世話になってたベーマガ(ベーシックマガジン)の『山下○のアドベンチャー』ていうレビューも寂しくなったっけ……。

 そんなオレの感傷とは関係なしに、世間じゃ『無限の心臓Ⅱ』とかなんとかのビッグタイトルが、ばっかばっかリリースされ、オレの“レビュー誌ガン読みライフ”も多忙を極めていった。

 そうだ。ADVレビューは廃れてもRPGレビューは大盛り上がり。そしてやはりというか強タイトルがP6にリリースされないもんだから、購入前と変わらずゲームレビュー誌を眺めるスタイルを嫌でも続けることになる。もうこのくだりほじる(・・・)必要ねーだろ。

 そんなことより、オレのADV熱がRPGに移った理由が肝心だ。もちろんブームに乗ったわけじゃない。……悪い、それもある。それのほかに、同じ頃にその存在を知ったテーブルトークRPGの影響がものすごく大きいっっ。

 あーいや、ちがう。

 こっちの方が先じゃねえかな? RPGなんて知らない時にその存在を知ったんじゃなかったかな……。


 たぶん、『ゲームグラフィクス』とかいう雑誌だったと思う。すんげーテキトーだけど。

 ある日の本屋でたまたま手にした雑誌で、『D&D』という海外ボードゲーム(当時はそういう認識だった)を見たのが切っ掛けだった。

 詳しくは割愛するが、これの紹介を読んだときの興奮は、【飛田のインペリアルホールドから体格で劣る陸奥が、純粋なパワーのみで脱出してのけた時】くらいに奮えたね。




「ぅおおお、陸奥ぅ!!」




 てめっちゃ吼えたよ。コンビニで立ち読みしてるの忘れてさ。そんときと同じくらいの興奮があったって話。

 だってさ。

 ファンタジーRPG的なモノがない時代だぞ?  ジャンプじゃ『北斗の拳』とか『ドラゴン・ボール』、ハリウッドなら『インディ・ジョーンズ』とか『キャノンボール(死ぬほど面白ぇ!)』をやってる頃だ。

 そんな時代に、だ。

 怖ろしい怪物がいて、それを剣や魔法!で戦い、あるいは罠が張り巡らされた迷宮など、お伽噺のような世界を舞台に冒険し、財宝を得る――『宝島』や『トムソーヤの冒険』で憧れた冒険が、“オレを待ってる”ていうんだぜ、めちゃくちゃサイコーじゃねえか!!!!

 しかもこのゲーム、食料も買ってガケ登りのためにロープまで準備してとか、探検ギアが色々あってすんげーリアル。

 ほかにゲーム用の小道具もたくさんあって、洞窟のフロアタイル上で怪物や冒険者のメタル・フィギュア(臨場感ぱねー)を動かし……やべーよ、怪物に囲まれちまうよ、おい、盗賊びびってねえで何とかしろよ?!

 とか、さ。

 うおー妄想がはかどるっ。

 あーなんだよコレ、すごすぎんだろう。パソコンも使わずにこんだけリアルで自由無限大に遊べるゲームなんてあるのかよ?!

 これまでなんて、里山の遺跡に城跡や河川敷、あるいは廃墟や幽霊アパートでのプチ冒険だ。楽しいけれど、モンスターは出ないしマジックアイテムやたからの地図もない。当然お宝を手にすることも。


 でもこのゲームには!

 疑似体験でも!


 ほしいよ、ほしいだろ今すぐに。もう、冒険したくてたまらんわ!


 けど田舎じゃ売ってない(もはやデフォ)。

 ネット通販だって存在しない。

 というか、ネットも携帯すらもない。


 あの時は何をどうやって買えばいいのかも分からなかった。それに記載してた雑誌だって見つけられなくなる。

 え? 幻? それこそが妄想?!

 いや、あったって!

 D&Dなんてタイトルを妄想だけで思いつかないって!!

 くそっ、誰も信じん。

 雑誌なくなってるし。

 田舎だから。

 実のところ、季節刊行くらいの話だったような……。だからすぐに見かけなくなったんじゃないかな。


 そんな悶々というか情緒不安定になってる時にパソゲーのR・P・G登場だ! そりゃハマるだろ。いや、P6非対応がほとんどなんでレビュー誌読み込むだけだけど。ほんとこればっか。


 思えば優しい友人に『X1』貸してもらったりして急場をしのいだこともありました。

 オレとは違ってきちんと働いて(ちょいと特殊なバイトだけど)、貯めた金で買った『X1』。高精細ディスプレイに高速テープ。素晴らしい機種だったなあ。そんな大事なもんを貸してくれたわけですよ。

 だから今でも感謝してる。友人をからかってばかりいた悪友に、彼はほんとに心優しかった。唐突だけど、幸せでいてほしい。マジでそう思ってる。そのくらい感謝。ちゃんと礼言ってない気する。

 この場を借りて御礼を。

 ありがとう大切な思い出を。            


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