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08

 ひそやかな囁きが、波紋のように広がっていく。

 そして、それは、やがて、明確な罵声へと変わった。


「偽物だ!」

「魔王様を、我々の平和を乱しに来た、悪魔め!」

「出ていけ!」

 一人の男が、手に持っていた腐った野菜を、僕に向かって投げつけた。

 それは、僕の頬を掠め、べちゃり、と汚い音を立てて地面に落ちた。


 それを皮切りに、事態は一気にエスカレートした。


「殺せ!」

「魔王様のために、あの二人を殺すんだ!」

 群衆が、僕たちに向かって、一斉に殺到してきた。

 その目は、憎悪と、そして狂信的な光で、ギラギラと輝いていた。


 彼らは、魔族じゃない。

 普通の、どこにでもいる、ただの人間だ。

 僕たちが、守るべきはずの、市民だった。


「父さん!」

「手出しはするな、ウオ!」

 父は、僕を背中にかばいながら、叫んだ。


「彼らは、操られているだけだ! 決して、攻撃してはならない!」

 父は、聖剣を抜こうともせず、ただ、迫りくる暴力から、僕を守ることだけに専念した。


 石が投げつけられ、父の額を打ち、血が流れる。

 棒で殴りつけられ、父の鎧がへこむ。

 女たちは、僕の髪を掴み、引き倒そうとする。


 僕たちは、ただ、無抵抗に、その暴力の嵐に耐えるしかなかった。


 痛い。


 苦しい。


 でも、それ以上に、僕の心を支配したのは、理解できないという、絶望的な混乱だった。


 おかしい。


 何かが、根本的に、狂っている。


 僕らは、勇者パーティーのはずなのに。


 世界を救うために、人々を守るために、ここまで来たはずなのに。


 悪いのは、魔王側のはずなのに。


 なのに、なぜ。


 なぜ、僕たちは、守るべき人々に、こんな仕打ちを受けなければならないんだ。


 こんなの……。


 まるで、僕らが、悪者みたいじゃないか!!!

 僕の心が、悲鳴を上げていた。

 信じていた正義が、足元から、ガラガラと崩れ落ちていく。


 僕と父は、群衆に押され、引きずられ、やがて、王城へと続く、中央広場へと連れてこられた。

 そこには、既に、おびただしい数の人々が集まっており、僕たちの姿を見ると、割れんばかりの罵声と嘲笑を浴びせてきた。


 広場の中央には、即席で作られたのであろう、巨大な壇上が設けられていた。


 僕たちは、その壇上の下に、罪人のように、無理やり膝をつかされた。


 群衆の狂気は、最高潮に達していた。

 誰もが、僕たちを指差し、罵り、その死を望んでいるようだった。


 その、異常なまでの熱気の中で。


 突然、全ての罵声が、ぴたり、と止んだ。


 そして、次の瞬間。

 それは、地鳴りのような、拍手喝采へと変わった。


 群衆が、モーゼの海割りように、左右に分かれる。

 その先から、一人の人物が、ゆっくりと、壇上へと歩みを進めてきた。


 その人物がまとっているのは、この国の王だけが着ることを許された、豪奢な衣装と、威厳に満ちた王冠だった。


 しかし、その顔は、人間のものではなかった。


 浅黒い肌。

 鋭く尖った耳。

 そして、額から生えた、二本のねじれた角。


 その顔を、僕は知っていた。

 父から、何度も、絵姿で見せられていた。


 世界を恐怖に陥れる、全ての悪の根源。


 魔王、その人だった。


 魔王は、僕たちの前に立つと、僕たちを、値踏みするように、上から下まで、じろりと見下ろした。

 そして、僕の隣で、憎悪の目で彼を睨みつけている父に、語りかけた。

 その声は、悪の化身というイメージとは程遠い、穏やかで、知的な響きを持っていた。


「久しぶりだな、勇者エミール。

 ボロボロの姿だが、息災そうで何よりだ」

「……貴様……っ!」

 父が、歯ぎしりしながら、唸る。


 魔王は、そんな父を意にも介さず、集まった群衆に向き直り、両手を広げた。


 割れんばかりの歓声が、再び広場を支配する。


 魔王は、その歓声が収まるのを待って、ゆっくりと、しかし、広場の隅々にまで響き渡る声で、語り始めた。


 その言葉は、僕の、そして父の、信じてきた世界の全てを、粉々に打ち砕く、衝撃的なものだった。


「静粛に。

 我が愛すべき、王都の民たちよ」

 魔王は、穏やかな口調で言った。


「今、我々の前に、古き時代の遺物がいる。

 自らを『勇者』と名乗り、我々と諸君らが築き上げようとしている、新しい世界を破壊しに来た、愚か者たちだ」

 群衆から、再び、僕たちへの罵声が飛ぶ。


「諸君らの中には、まだ、我々魔王軍に対して、誤解を抱いている者もいるやもしれん。

 無理もないことだ。

 諸君らは、長きにわたり、腐敗した王族と貴族によって、偽りの情報で洗脳され続けてきたのだからな」

 魔王は、悲しそうな表情で、首を振った。


「彼らは言っただろう。

『魔王軍は、残虐非道な侵略者だ』と。

『我々が、人間を、数万人規模で虐殺した』と。

 だが、それは、全て、彼らが作り上げた、デマだ」

 その言葉に、広場が、ざわめいた。

 僕も、父も、息を飲む。


 魔王は、そのざわめきを楽しむかのように、続けた。


「我々は、現に、人間を、数千人しか殺していない」

 その言葉は、あまりにも、さらりと放たれた。


 数千人『しか』?

 僕の頭は、混乱した。

 それは、決して少ない数ではない。

 だが、僕たちが聞かされていた数とは、確かに、桁が違う。


「そして、その数千人とは、誰か? 我々の掲げる、種族間の平等を拒み、既得権益にしがみつき、民から搾取を続けていた、旧王国の王族、貴族、そして、その手先となって、悪事に加担していた者たちだけだ。

 我々は、無辜の民を、一人たりとも、その手にかけてはいない」

 魔王の言葉に、群衆は、熱狂的に、頷いていた。


「それどころか、我々は、この国を、より良くするために来たのだ。

 重税に喘いでいた諸君らの税を軽くし、飢えていた者には食料と仕事を与え、不当に差別されていた者たちを解放した。

 そうだろ?」

「「「そうだー!!」」」

 群衆の、熱狂的な声が、地響きとなって返ってくる。


「我々は、侵略者ではない。

 革命家だ。

 そして、そんな我々の理想に共感し、この国の未来を託してくれたのは、他の誰でもない。

 そこにいる、諸君ら自身なのだ」

 魔王は、高らかに宣言した。


「我々は、諸君ら人間たちとの間に、新しい世界の秩序を築こうとしている。

 その理想の世界の実現のために、諸君らが、私を、この国の新しい『国王』として、持ち上げてくれたのではないか! 全く、困ったものだ。

 私には、王の器など、ないというのに」



 魔王は、そう言って、芝居がかったように、肩をすくめてみせた。

 広場は、爆笑と、そして、魔王を称える、万雷の拍手で、包まれた。

 僕は、その光景を、ただ、呆然と見つめることしかできなかった。

 嘘だ。

 何もかも、嘘だ。

 こいつが言っていることは、全部、デマだ。

 そう、頭ではわかっているのに。

 目の前の光景が、ここにいる全ての人々が、魔王の言葉こそが『真実』なのだと、僕に突きつけてくる。

 彼らは、洗脳など、されていなかった。

 自らの、自由な意思で、魔王を、国王として選び、支持していたのだ。

 僕が、父が、命を懸けて守ろうとしていた人々が、僕たちを『悪』だと断じ、魔王を『正義』だと、信じきっていた。

 隣にいる父の顔を、恐る恐る盗み見る。

 父の顔から、表情が消えていた。血の気も、怒りも、悲しみも、全てが抜け落ち、ただ、真っ白な抜け殻のように、呆然と、魔王と、熱狂する群衆を見つめていた。

 彼の信じてきた、勇者としての、数十年の人生の全てが、今、この瞬間、根底から、否定されたのだ。

 壇上の上で、魔王が、僕と父を見下ろし、嘲るかのように、その唇の端を、歪めて、微笑んだ。

 僕たちの、本当の絶望は、ここから始まるのだと、その笑みが、告げていた。



 第一部 第八章 観測者

 私の人生は、一つの、揺るぎない信念によって支えられてきた。

『勇者として、人々を守り、悪を討つ』

 それは、若き日に聖剣アスカロンに選ばれて以来、片時も忘れることのなかった、私の存在理由そのものだった。幾多の魔物を屠り、幾多の困難を乗り越え、そして四人の四天王を打ち破ってきた。その道のりは、決して平坦ではなかったが、私の心に迷いはなかった。私が戦うことで、救われる人々がいる。平和な世界が、未来の子供たちのために築かれる。そう、信じて疑わなかった。

 だが、今、私の目の前に広がる光景は、その数十年にわたる私の人生の全てを、根こそぎ否定するものだった。

 王都の中央広場。私と息子ウオを取り囲むのは、憎悪と狂信に満ちた、おびただしい数の人間の顔、顔、顔。彼らは、私たちが守るべきはずの民。しかし、その瞳は、私たちを『悪』だと断じ、壇上に立つ魔王を『救世主』だと崇め奉っていた。

 魔王の演説は、悪魔の甘言そのものだった。虐殺を「数千人しか殺していない」と言い放ち、それを「腐敗した権力者の一掃」だと正当化する。侵略を「革命」と呼び、民衆からの支持を盾に、自らを「国王」と称する。

 何という、倒錯。何という、欺瞞。

 だが、最も恐ろしいのは、この広場を埋め尽くす民衆が、その欺瞞を、心からの歓喜をもって受け入れているという事実だった。彼らは騙されているのではない。洗脳されているのでもない。自らの意思で、魔王を選んだのだ。

 私の足元が、崩れていくのを感じた。

 私がこれまで斬り伏せてきた魔物たちは、一体何だったのだ。私が流してきた血と汗は、一体何のためだったのだ。この、目の前の光景こそが、人々の望んだ『答え』だというのなら、私の勇者としての人生は、滑稽で、無意味な、ただの独り善がりだったということではないか。

 聖剣を握る手に、力が入らない。膝が、笑っている。

 壇上の魔王が、私とウオを見下ろし、嘲るかのように、その唇を歪めた。そして、まるで舞台役者のような、芝居がかった仕草で両手を広げ、言った。

「さて、古き時代の遺物たちよ。言い残すことはあるかな? 諸君らの処刑を以て、我が治世の輝かしき第一歩としようではないか」

 その言葉に、民衆は「殺せ!」「殺せ!」と熱狂の渦に包まれた。

 私は、動けなかった。

 絶望が、鉛となって私の四肢に絡みつき、思考を停止させる。戦う意味を見失った剣士ほど、無力なものはない。

 だが、私の隣で、同じように膝をつかされていた息子は、違った。

 ウオは、静かだった。

 民衆の罵声にも、魔王の挑発にも、一切動じることなく、ただ、真っ直ぐに魔王を見据えていた。その横顔には、恐怖も、絶望も、怒りすらも浮かんでいない。まるで、目の前で起きている全てを、他人事のように観察しているかのような、不気味なほどの静寂が、彼を支配していた。

 魔王は、そんなウオに興味を惹かれたようだった。

「ほう。そちらの小僧は、なかなか肝が据わっていると見える。勇者エミールの息子か。その若さで、父親と共に死に場所を見つけに来るとは、健気なことだ」

 そして、魔王は、さらに私たちを嬲るかのように、言った。

「良いだろう。最後の慈悲だ。二人同時に、私にかかってくるがいい。一矢報いるチャンスくらいは、与えてやろう」



 その言葉が放たれた瞬間、魔王の体から、これまでとは比較にならないほどの、濃密な魔力が溢れ出した。

 それは、圧力だった。

 ファイナルタワーで対峙した四天王たちの魔力など、児戯に等しい。この魔王の魔力は、質が、次元が、根本的に違っていた。それは、まるで宇宙そのものだった。どこまで行っても底が見えず、全ての光を飲み込み、触れただけで存在が消し飛んでしまいそうな、絶対的な虚無。

 私の、歴戦の勇者としての経験と本能が、警鐘を乱れ打つ。

 勝てない。

 これは、戦いにすらならない。

 生物としての、根源的な恐怖が、私の背筋を駆け上り、私は思わず、尻餅をつくように、後ずさった。

 情けない。だが、これが現実だった。勇者エミールは、この魔王を前にして、戦う前から、完全に心を折られていたのだ。

 しかし、ウオは違った。

 彼は、その絶対的な魔力の奔流を、まるで涼風でも受けるかのように、平然と受け止めていた。

 そして、彼はゆっくりと立ち上がった。

「ウオ……?」

 私が、か細い声を漏らす。

 ウオは、私の方を一度も振り返らなかった。ただ、魔王だけを、その感情の読めない瞳で見据え、静かに、一歩、前に踏み出した。

 その瞬間、世界から音が消えた。

 ウオの体が、陽炎のように揺らめいたかと思うと、次の瞬間には、壇上の魔王の目前に、肉薄していたのだ。

 速い、とか、そういう次元の話ではなかった。

 まるで、空間を跳躍したかのようだった。

 私が止める間も、魔王が驚く間も、民衆が瞬きをする間すら、なかった。

 そして、ウオの手には、いつの間にか、私が落としていたはずの聖剣アスカロンが握られていた。

 神々の戯れ

 キィィィィィィン!!!!

 鼓膜を突き破るかのような、甲高い金属音。

 ウオが振り抜いた聖剣を、魔王が、いつの間にか抜き放っていた漆黒の剣で、受け止めていた。

 二つの剣が激突した中心点から、凄まじい衝撃波が円状に広がり、広場の石畳を粉々に砕き、周囲の建物の窓ガラスを、一斉に吹き飛ばした。

 民衆から、悲鳴が上がる。

 壇上にいたはずの二人の姿は、もうそこにはなかった。彼らは、広場の上空、数十メートルの高さで、再び剣を交えていた。

「ほう……面白い!」

 魔王の、楽しげな声が、空から響き渡る。

「私の動きに、追いついてくるとはな、小僧! 名は何という!」

「……」

 ウオは、答えない。ただ、無言で、嵐のような連撃を魔王に叩き込んでいく。

 一振り、また一振り。その全てが、音速を超えている。私の目には、もはや剣の軌道は見えない。ただ、空間に、銀色の閃光が、無数に走り抜けていくようにしか見えなかった。

 そして、魔王は、その神速の連撃の全てを、笑みを浮かべながら、完璧に捌ききっていた。彼の黒い剣は、まるで生き物のように、最短距離でウオの剣を受け流し、時には、カウンターを狙って鋭い突きを繰り出す。

 空中で繰り広げられる、異次元の攻防。

 それは、もはや、戦いというよりも、神々の戯れのようだった。

 私は、その光景を、ただ、呆然と見上げることしかできなかった。

 観測者。

 今の私は、ただそれだけの存在だった。

 あの戦いに、私が割って入る隙など、微塵もない。不用意に近づけば、二人の剣が巻き起こす真空の刃に、一瞬で斬り刻まれて終わるだろう。

 私の知っている剣技は、そこにはなかった。私が積み上げてきた経験も、信念も、あの領域の前では、何の意味も持たない。

 彼らは、私とは、違う生き物だった。

 魔王が、人間を超越した存在であることは、理解できる。だが、ウオは?

 私の息子、ウオは、一体、何なのだ?

 ファイナルタワーでの、レイザーとの戦い。あれが、彼の初陣だったはずだ。あの時のウオの戦い方は、確かに常軌を逸してはいたが、まだ荒削りだった。獣のような、本能と衝動に任せた、危うい暴力。

 だが、今のウオは、違う。

 その剣捌きは、獣の獰猛さに加え、老獪な剣聖のような、完璧なまでの『技術』と『読み』が備わっていた。魔王が次にどこを狙うのか、どう動くのか。その全てを、完璧に予測し、そのさらに先を行く一手を、繰り出している。

 まるで、何百年、いや、何千年も、剣だけを振るい続けてきた、求道者のような動き。

 ありえない。

 この、わずか数日の間に、一体何があったというのだ。

 いや……違う。これは、成長などという、生易しいものではない。

 何かが、おかしい。

 まるで……そう、まるで、忘れていた何かを『思い出し』てでもいるかのように。

 本来のウオの強さを、取り戻しつつある……のか?

 その考えが、私の脳裏をよぎった瞬間、背筋に、ぞくりとした悪寒が走った。

 私の息子は、本当に、私の息子なのだろうか。

 私が育ててきた、あの、少し気弱で、優しい少年は、一体どこへ行ってしまったのだろうか。

 いや……!!

 何を考えているんだ、俺は!

 私は、力なく垂れていた両手に、無理やり力を込めた。爪が食い込むほど、強く、強く、拳を握りしめる。

 そんなこと、どうだっていい!

 あいつが、何者であろうと、関係ない!

 あいつは、私の息子だ!

 そして、ファイナルタワーで、命を懸けて、共に戦うと誓った、たった一人の『相棒』だ!

 その相棒が今、たった一人で、あの化け物と戦っている。

 私が、父親が、ここで呆然と見ているだけで、どうする!

 たとえ、足手まといになろうとも。

 たとえ、この命を失うことになろうとも。

 助けに行かないと!!!

 息子を!! 相棒を!!!

「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 私は、腹の底から、雄叫びを上げた。

 失いかけていた闘志が、心の奥底から、再び燃え上がる。私の体から、金色の闘気が、炎のように噴き上がった。

 私は、地面を蹴った。

 砕け散った石畳を踏みしめ、空中の二人へと、一直線に駆け出す。

 今、行くぞ、ウオ!

 一人で、背負い込むな!

 しかし。

 私が、壇上へと駆け上がろうとした、まさに、その瞬間だった。

 空中で響き渡っていた、けたたましい剣戟の音が、ぴたり、と止んだ。

 時間が、止まったかのような、静寂。

 私は、思わず足を止め、空を見上げた。

 そして、私の目に映ったのは、信じられない、光景だった。

 ウオが、魔王の背後に、回り込んでいた。

 そして、ウオが握る聖剣アスカロンの切っ先が、魔王の背中から、その心臓を、深々と、貫いていた。

 魔王の動きが、完全に、止まっている。

 その顔には、何が起きたのか、全く理解できないといった、純粋な驚愕の色が浮かんでいた。

 そして、ウオは、そんな魔王の耳元で、まるで、作業が終わったことを報告するかのように、淡々と、静かに、告げた。

「はい。終わり」


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