表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/60

38

 第六部 ファイナルタワー編

 第一章:賢者の仮面、狂人の心

 一

 私達は涙をこらえひたすらに走り続けた。

 背後で天と地がひっくり返るかのような轟音が響き渡っていた。

 ウオのお母さんであるリリアさんとジェイクさんの戦いの決着は私達にはもう分からない。

 ただ私達は生きなければならない。

 託された未来のために。

 それが私達に課せられた新しい誓いだった。

 ジェイクさんという絶対的な支柱を失った私達の旅は、これまで以上に過酷でそして静かなものになった。私達の心に空いた穴はあまりにも大きく、それを埋める言葉を誰も見つけられずにいたからだ。

 私達はハーメルンでラザールさんの執事から託された地図を頼りに、ひたすらファイナルタワーを目指した。

 その道のりはまるで世界の傷跡をなぞるかのような旅路だった。

 かつてウオが父であるエミールさんと共に旅をした道。その風景はウオが語ってくれた物語の中のそれとは似ても似つかないほど荒廃しきっていた。十年前の魔王軍との戦いの爪痕が今もなお大地に生々しく刻み付けられている。

 空は常に鉛色に曇り太陽の光でさえその下に広がる大地を温めることを諦めているかのようだった。木々はねじくれ枯れ果て黒い骸のような枝を空に向けて伸ばしている。地面は固くひび割れ生命の気配がほとんど感じられない。時折吹く風は死者の呻きのような不吉な音を立てて、私達の体温を容赦なく奪っていった。

「……ひどい場所ね」

 ナターシャさんが寒さに身を震わせながら呟いた。彼女の光魔法ですらこの土地に満ちる淀んだ空気を完全に振り払うことはできないようだった。

「ああ」ロザールさんは剣の柄を握りしめながら答えた。「これが十年前の戦争が残したものだ。俺達が戦っているのはただリリアや『愛眼』だけじゃない。この世界に深く根付いた憎しみの連鎖そのものなのかもしれないな」

 彼の言葉に私は何も答えられなかった。

 旅の途中、私達はいくつかの廃村を通り過ぎた。

 かつては人々の笑い声に満ちていたであろう家々は崩れ落ち、ただ風が吹き抜けるだけの虚しい空間と化している。井戸は枯れ畑は雑草に覆い尽くされていた。

 ある村で私達は偶然一枚の古い日記を見つけた。それは名もなき村娘が書いたもので、魔王軍の侵攻によって日常が破壊されていく様が拙いながらも克明に記されていた。

『お父さんが死んだ。お母さんも死んだ。村の皆が化け物に殺されていく。勇者様はまだ来ない』

 その最後の一文が私の胸に深く突き刺さった。

 勇者。エミールさんやジェイクさんは確かに世界を救った。だがその光の届かない場所でこうして誰にも知られることなく消えていった無数の小さな命があったのだ。

 私達の戦いは本当に世界を救うことに繋がるのだろうか。それとも新たな悲劇を生み出すだけなのではないか。

 そんな答えの出ない問いが私の心に重くのしかかった。

 夜はさらに過酷だった。

 この呪われた土地では夜になると亡霊や魔力の残滓から生まれた異形の魔物たちが跋扈し始める。

 私達は交代で不寝番をしながら身を寄せ合って夜を明かした。

『――グ、ギャアアアアアアアッ!』

 ある夜、私達の野営地を巨大な骸骨の巨人が襲ってきた。

 それはかつての戦争で死んだ兵士たちの怨念が寄り集まって生まれた怪物らしかった。

「来るぞ!」

 ロザールさんの鋭い声が響く。

 私達は即座に陣形を組んだ。ジェイクさんが叩き込んでくれた私達の生命線。

 ロザールさんが前に出てその巨躯を正面から受け止める。

「俺が引き付ける! ナターシャ、メアリー、援護を!」

「分かってる!」

「はい!」

 ナターシャさんの手から聖なる光の槍が放たれ、骸骨の巨人の動きを僅かに鈍らせる。

 メアリーの闇の魔法が巨人の足元に影の沼を作り出し、その動きを封じ込めた。

「レシア!」

 ロザールさんの声が飛ぶ。

 私は頷き心眼を集中させた。

 見える。

 巨人の胸の中心。そこに一際強く禍々しい魔力の核がある。

 あれが弱点だ。

「ロザールさん! 胸の中心です! そこに全ての力を!」

「応っ!」

 私の言葉を信じロザールさんは地面を蹴った。

 彼の剣が炎を纏う。

「喰らえ! 師匠の教えを無駄にするな! 魔法剣――『紅蓮鳳凰』!」

 炎の鳥がロザールさんの剣から放たれ、一直線に骸骨の巨人の胸の核へと突き刺さった。

 凄まじい轟音と共に巨人の体は内側から爆発し浄化され塵となって消えていった。

 戦いは終わった。

 私達は勝利した。

 だがその勝利に歓声はなかった。

 ただ互いの健闘を称え合うように頷き合うだけ。

 そして骸骨の巨人が消え去った場所に静かに祈りを捧げた。

 私達の戦いは常に死と隣り合わせだった。

 その一つ一つの戦いが私達に命の重さを教えてくれた。

 そうして私達は旅を続けた。

 絶望的な風景の中をそれでも前だけを見て。

 互いを支え合い励まし合いながら。

 私達の心はジェイクさんを失った悲しみを乗り越え、一つの揺ぎない意志の塊となっていた。

 必ずウオを救い出す。

 そしてこの歪んだ世界を終わらせる。

 その決意だけが私達を突き動かしていた。

 旅を始めてから二週間が過ぎた頃、私達の目の前についにそれが姿を現した。

 二

 天を突き刺すかのような巨大な黒い塔。

 ファイナルタワー。

 その姿を認めた瞬間私の足は竦んだ。

 空はこの塔の周辺だけ常に分厚い暗雲に覆われ、不気味な雷鳴が絶えず轟いている。

 大地は完全に死に絶え黒いガラス質の地面がどこまでも広がっていた。

 そして塔そのものから放たれる圧倒的なまでの絶望のオーラ。それは私の心眼を直接締め付け吐き気を催させるほどだった。

 ここがウオが父であるエミールさんと共に最後の戦いに挑んだ場所。

 預言者レイザーの裏切りによって彼の心が初めて深く傷つけられた場所。

 私にとってここはただのダンジョンではない。

 ウオの苦しみの始まりの場所なのだ。

「……すごい威圧感だな」

 ロザールさんがごくりと唾を飲み込みながら呟いた。

 ナターシャさんとメアリーも青ざめた顔でその黒い巨塔を見上げている。

 私達はゆっくりとその塔へと近づいていった。

 かつてウオがそうしたように。

 私達もまたこの絶望の入り口に立っていた。

 重く巨大な黒鉄の扉。

 それは僅かに開いていた。まるで私達を招き入れるかのように。

「……行こう」

 ロザールさんが言った。

 私達は頷き合うと覚悟を決め、その闇の奥へと足を踏み入れた。

 塔の内部はひんやりとした墓場のような空気に満ちていた。

 光は一切なく完全な闇が私達を包み込む。

 ナターシャさんが光魔法を唱え柔らかな光の球を作り出す。

 ぼんやりと照らし出されたのは広大なエントランスホールだった。

 天井は遥か高く闇に溶けて見えない。

 そしてホールの奥に上階へと続く巨大な螺旋階段が、まるで巨大な蛇のようにとぐろを巻いているのが見えた。

「ラザール様はこの上にいるはずだ」

 私達は足音を極限まで殺しながら階段へと向かった。

 塔の内部は不気味なほど静まり返っていた。

 魔物の気配が全くしない。

 それはラザールさんが既に全て片付けてしまったからなのだろう。

 螺旋階段をどれくらい登り続けたのかもう分からなかった。

 肉体的な疲労よりも精神的な緊張が私達の体力を奪っていく。

 そしてついに私達は螺旋階段の終点にたどり着いた。

 そこには最上階へと続くであろう一枚の荘厳な扉があった。

 その扉の向こう側から強大な魔力の気配が伝わってくる。

 私達は顔を見合わせた。

 そしてロザールさんが代表してその扉をゆっくりと押し開ける。

 ギィィ……と重い音を立てて扉が開く。

 その先に広がっていたのは円形の広大なホールだった。

 そしてその中央。

 ステンドグラスから差し込む不気味な紫色の光を浴びて、一人の老人が静かに佇んでいた。

 白髪に深い皺。鷲のような鋭い眼光。

『老将』ラザールさんだった。

 彼は穏やかに見えるいつも通りのラザールさんであった。

「おお来たかロザール」

 彼は私達の姿を認めると優しく微笑んだ。

「息災であったか。そしてそちらのお嬢さん方が君の新しい仲間かな。よくぞここまでたどり着いた。歓迎しよう」

 その温かい言葉にロザールさんとナターシャさんメアリーの緊張が、少しだけ解けていくのが分かった。

 私も安堵の息を漏らしかけた。

 だが。

 その瞬間だった。

 私の心眼が警鐘を乱れ打った。

 目の前にいるラザールさん。

 その穏やかな外見とは裏腹に。

 彼の心。

 その心の波紋は私が今まで見たどんなものとも違っていた。

 ロザールさんの心は燃え盛る炎。

 ナターシャさんの心は優しい光。

 ジェイクさんの心は静かなる大瀑布。

 ダインの心は絶対的な虚無。

 ウオの母であるリリアさんの心は冷たい憎悪の嵐。

 そして大魔王と化したウオの心は全てを支配する混沌。

 だがこの男の心はそのどれとも違った。

 それはあまりにも静かで、あまりにも完璧で、そしてあまりにも歪んでいた。

 まるで寸分の狂いもなく計算され尽くした幾何学模様。

 感情という揺らぎが一切存在しない。

 ただ純粋な知性とそしてその奥に隠された、底なしの狂気だけがそこにあった。

 この男は狂っている。

 その事実に私だけが気づいていた。

 この男の底知れない狂気に。

 彼は私達の味方ではない。

 彼こそが私達が対峙すべき本当の……。

 そう私が気づいたその時。

 ラザールさんは私の視線に気づいたのだろう。

 彼はその優しい笑顔のまま私だけを見て言った。

 その声は穏やかだったが私の魂を直接凍てつかせるには十分だった。

「どうしたのかねレシア君。私の顔に何かついているかな?」

 彼の瞳の奥が僅かに笑った。

 それは全てを見透かした者の絶対的な余裕の笑みだった。

 私達は救いを求めてたどり着いたこの場所で、最大の絶望と対峙していたのだ。


 三

 私の世界から音が消えた。

 ラザールさんの穏やかな声。仲間たちの安堵した表情。それら全てが遠い世界の出来事のように感じられる。私の意識はただ一点、目の前の老人の心に映る歪で完璧な幾何学模様に囚われていた。

 狂気。

 そうだこれは狂気だ。リリアさんのような激情に駆られた狂気ではない。ダインのような虚無からくる狂気でもない。

 もっと静かで冷たくてそしてどこまでも深い底なしの狂気。

 それはまるで美しく磨き上げられた黒曜石の鏡のようだった。私の心眼がその表面を覗き込むとそこには何も映らない。ただ私の恐怖と混乱だけが無限に反射してくる。

「レシア? どうかしたのか?」

 ロザールさんが私の異変に気づいて心配そうに声をかけてきた。彼の心は師との再会という安堵とこれから始まる戦いへの緊張感で温かく揺らめいている。純粋で真っ直ぐな彼の心。

「……ううん、なんでもないの」

 私はかろうじてそう答えた。声が震えているのを悟られなかっただろうか。

 ダメだ。ここで私が感じたことを口にしてはいけない。

 何の証拠もない。ただ私の心眼がそう告げているだけ。それをロザールさん達に信じてもらえるだろうか。いやそれ以上にこの絶対的な強者の前で敵意を見せることは自殺行為に等しい。

 ラザールさんはそんな私の内心を見透かすかのように、その優しい笑みを崩さなかった。

「長旅で疲れたのじゃろう。無理もない。さあまずは腰を下ろしなさい。積もる話もあろう」

 彼は部屋の中央を指差した。そこにはいつの間にか古風な木製のテーブルと数脚の椅子が用意されていた。

 私達は促されるままその椅子に腰を下ろす。

 ロザールさんが口火を切った。

「お師匠様! なぜこの塔に? 執事さんから話は聞きましたが……」

「うむ」ラザールさんは頷いた。「ジェイク殿が消息を絶ったと聞いてな。儂なりに調べてみたのじゃ。そうしたらどうも全ての元凶はこの塔に繋がっておるようでのう。それで先行して調査に来たというわけじゃ」

 その言葉に嘘はなかった。

 だが真実の全てでもない。

 私の心眼がそう告げている。

「ジェイクさんは……」ロザールさんの声が詰まる。「ジェイクさんは俺達を逃がすためにたった一人で……」

「分かっておる」ラザールさんは静かに言った。「あの男の気配はもうこの世のどこにも感じられん。……惜しい男を亡くした。六十年ぶりに再会できると思うたのじゃがな……」

 その声には確かに悲しみの色が滲んでいた。

 だがそれすらもこの男にとっては計算され尽くした演技なのではないか。

 私の疑念は晴れない。

「それで、お主らはどうするつもりじゃ?」ラザールさんが問うた。「儂はここで『愛眼』の本体が現れるのを待つつもりじゃが。お主らも協力してくれるかな?」

 その申し出は私達にとって願ってもないことのはずだった。

 王国最強の魔法使いが味方になってくれる。

 これほど心強いことはない。

「もちろんです!」ロザールさんが即答した。「そのために俺達はここへ来たんです! お師匠様の力をお借りして必ずリリアを討ち、そしてレシアの大切な人を救い出します!」

 ナターシャさんとメアリーも力強く頷いている。

 だが私だけは素直に頷けなかった。

 協力?

 この得体の知れない狂気を内に秘めた男と?

 それはあまりにも危険すぎる。

 そう私が逡巡しているとラザールさんは私の心を見透かすかのように言った。

「レシア君と言ったかな」

「……はい」

「君はどうやら儂のことをあまり信用してはおらんようじゃな」

 そのあまりにも直接的な言葉に私の心臓が大きく跳ねた。

 ロザールさん達が驚いたように私とラザールさんを交互に見る。

「そ、そんなこと……!」

 私が慌てて否定しようとするとラザールさんはそれを手で制した。

「良い良い。用心深いことは悪いことではない。むしろこの過酷な旅を生き抜いてきた証拠じゃろう。……それに君のその瞳はどうやら儂らのように、物事の表面しか見えんわけではないようじゃからのう」

 彼は私の心眼の存在に気づいている。

 その事実に私の背筋を冷たい汗が伝った。

「ならば一つ儂の昔話をしてやろう。それで少しは儂のことを信用してくれるやもしれん」

 ラザールさんはそう言うと遠い過去を懐かしむように目を細めた。

 そして彼は語り始めたのだ。

 六十年前にジェイクさんとリリという女性が戦った大魔王ダイマ・オウ。

 そのさらに百年前に世界を恐怖に陥れた『先代』の魔王の話を。

「儂がまだ若かった頃。世界は一人の魔王によって支配されていた。その名は魔王ゾルゲ。力も魔力も歴代最強と謳われた絶対的な暴君じゃった」

 ラザールさんの話は淡々と続いた。

「儂は当時の勇者と共にその魔王ゾルゲを討伐する旅に出た。ジェイク殿と同じようにな。そして多くの仲間を失いながらも儂らはついに魔王の城へとたどり着いた」

 彼の瞳に暗い影が落ちる。

「だが魔王はあまりにも強すぎた。儂らは追い詰められパーティは半壊。もはやこれまでかと覚悟したその時じゃ。勇者が最後の力を振り絞り禁断の魔法を使ったのじゃ」

「禁断の魔法……?」

「うむ。自らの命と魂を代償に相手を異次元へと封印する究極の封印術じゃ。勇者は魔王と共に光の中へと消えていった。……世界は救われた。だが儂はまたしても一人生き残ってしまった。ジェイク殿と同じようにな」

 その話はジェイクさんの話と酷似していた。

 英雄の旅路の果てにある深い孤独。

「儂は誓ったのじゃ。死んでいった仲間たちのために。二度とこのような悲劇を繰り返させはしないと。そのために儂はこの百年間たった一人で戦い続けてきた。歴史の影で再び現れようとする悪の芽を摘み取りながらな」

 彼の話にロザールさんとナターシャさんは深く心を打たれているようだった。

 私もその壮絶な人生に敬意を抱かずにはいられなかった。

 だが。

 私の心眼が捉える彼の心の幾何学模様は少しも揺らがない。

 その完璧な狂気は微動だにしないのだ。

「……それが儂の全てじゃ」

 ラザールさんは話を終えた。

「これでもまだ儂を信じられんかな? レシア君」

 その問いに私は答えられなかった。

 彼の話が嘘だとは思えない。

 だが彼の心が正常だとも思えない。

 この矛盾。

 この違和感。

 その正体が分からない限り私は彼を信じることはできない。

 私が黙り込んでいるとラザールさんはふっと息を漏らした。

「……まあ良い。信じるか信じないかは君が決めれば良いことじゃ。だが今は休むことじゃな。お主らは皆疲れ切っておる」

 彼は立ち上がると扉の方へと向かった。

「この最上階にはいくつか部屋がある。自由に使えば良い。儂は少し外の空気を吸ってくる」

 そう言い残し彼は部屋を出て行った。

 後に残された私達は顔を見合わせた。

「……すごい人だったな」ロザールさんが呟く。

「うん……。なんだかジェイクさんと同じ匂いがした」ナターシャさんも同意する。

 メアリーだけが何かに怯えるように小さく身を震わせていた。

「レシアどう思う?」

 ロザールさんに聞かれ私は正直な気持ちを打ち明けた。

「……分かりません。彼の話は本当だと思います。でも……」

 私は言葉を選んだ。

「でもあの人はどこか危うい気がします。私達とは違う何かを見ているような……」

 私のその曖昧な言葉にロザールさんは少し不満そうな顔をしたが、それ以上何も言わなかった。

 私達の間には僅かな不協和音が生まれていた。

 その夜私達はラザールさんに用意された部屋で、久しぶりにベッドで眠ることになった。

 だが私は一睡もできなかった。

 ラザールさんの心の奥に広がるあの完璧な狂気。

 その正体は一体何なのか。

 そして彼は本当に私達の味方なのか。

 答えの出ない問いが私の頭の中をぐるぐると巡り続けていた。

 私の心眼が捉えたあの違和感。

 それがやがて私達を想像を絶する真実へと導くことになるということを、この時の私はまだ知る由もなかった。

 私の本当の戦いはまだ始まったばかりなのだと魂が告げていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ