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変貌  作者: 船五郎
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第4章

 僕は最近車の免許を取りたいと思うようになった。以前10代の時に原付バイクの試験を受けたのだが、3回も落ちてしまった。

 以来僕は免許を取るのを諦め、ずっと取らないでいた。

 しかし今は違ってきた。凄く記憶力が良くなり、今なら取れそうな気がした。

 そのことをお父さんに相談してみた。

 「お前運転免許なんて取れないだろ、筆記試験すごい難しいぞ!」

 「でも挑戦してみたいんだ、今なら取れそうな気がする」

 「そうか、じゃあやってみろ」

 こうして僕は来月から自動車教習所に通うことになった。昼間は作業所に行っているので夜間に通うことになった。学科教習と技能教習があり、学科教習は授業を受けるのだが、先生の言っていることが以前の僕なら分からなかった事がスイスイ頭に入ってきた。

 マニュアルかオートマかどっちかを選べる、という事だったが、僕は本格的に免許を取りたかったので、マニュアルを選んだ。

 技能教習も、楽々運転出来て、以前の僕なら考えられないような呑み込みの早さだった。

 仮免や修了検定も一発合格し、その後も卒業検定や本免も楽々一発合格した。3か月位で免許が取れた。

 僕は作業所で運転免許証を見せびらかした。

 「峰君すっごーい」とみんな目を丸くした。

 「よく取れたわねー!」と小林さんも褒めてくれた。

 「これからはお父さんの車を借りてドライブしようと思います」

 「富田君が生きていたら教えてもらえたのにね。彼も運転上手だったわ」

 僕はギクッとした。そういえば富田君も趣味はドライブだったな、というのを思い出した。

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