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鉄塔の幽霊

作者: ゆうり

私は鉄塔の幽霊

毎日毎日下の人間をボーっとみるのが日常。いつ自分が死んだのか、どういうふうに生前過ごしていたかまったく覚えてない。変わりない日常、しかしある時、わたしに女の子が訪ねてきた…

海外では電線は景観が悪いため地面の下を走っているらしい。


私はそれを知ってつくづく日本に居て良かったなぁと思った。私は鉄塔の幽霊。

三角の鉄塔の頭の上で生きている人間を眺めるのが私の日常。

何歳ぐらいに死んだのか、いつから鉄塔にいるのか覚えてない。


人間の頭ばっかり眺めているのも暇だからたまに下まで行くけど顔までは見えない。だからもっぱら鉄塔の上で車やそこから見える家の様子を眺めていた。


ある日珍しく鉄塔の下に人間が立っていた。

「◯◯××△!」

何か喋ってるな…

なんだろう? ふわふわと下に降りていった。下にいたのは小学生ぐらいの女の子が立っていた。

こんなに至近距離で人間の顔見るの久しぶりだな。点検の人はたまにくるけど…鉄塔ってあんまり近寄らないじゃない?


女の子はいっぱい息を吸って、キッと私を見て言った。「やいお化け!なんでアイドルのミミちゃんに化けてるんだ!」と一息でいった。

わたしはキョトンとして

「私ってミミって名前なんだ…」と呟いた。

「ちがーう!ミミちゃんは生きてるよ‼️昨日生放送出てたもん‼️」

彼女はかなえちゃん。ミミの大ファンだそうだ。かなえちゃんの部屋からは鉄塔がよく見えるそうで、ある日鉄塔にミミが見えた。家族に行っても誰も見えない事から幽霊と判断。そう思った瞬間わんわん泣きまくったが、昨日ミミが生放送に出てた事で、あれはなんだ?よくもミミに化けてでたな化け物!という訳だったらしい。


私って幽霊だと思ってたんだけど…違うのかしら?「じゃあ私ミミって名前じゃないんだ…」「…名前ないの?」うん…それから私は自分が何者かいつ死んだのかも分からない事を伝えた。かなえちゃんはそれからちょこちょこ鉄塔にやってきた。気が強い彼女は友達とうまくいかないことがあるようだ。


ニセと名前を付けてもらった私は彼女からミミの話を聞いていくうちに段々と断片的な記憶をおもい出していた。ある日かなえがミミのライブに行くという話をきいて急に思い出した。自分がミミに憧れていた中学生だった事。人生に絶望していた事。友達がいなくてミミが希望の光だった事。ミミのライブに行こうとして、バスが事故にあってそのまま死んでしまったこと。それがどうしてかこの鉄塔でとどまってしまった事。自分の事をすっかり忘れてしまっていて、ミミの事だけ覚えていたからきっと顔がミミになってしまったんだと思う。


「じゃあミミのライブが心残りだったんじゃない?私に憑いて一緒に行こう!」


フルフルと私は首をふる。だんだんと自分の顔を思い出してきた。

「この場所ね、私の通ってた中学校がよく見えるの。ミミは私の希望の光だった。でもミミの近くにわたしの魂は飛ばなかった。私…友達が欲しかったの。かなえちゃんありがとう。私かなえちゃんの事…」


ニセは消えてしまった。最後にニセの本当の姿が見えた。ニセはなんて言おうとしていたんだろう…


殴り書きです!

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