実りの果実とイントロスコピー
「さて、これから学園での簡易的な説明をするのだが...」
ゼフィ先生が淡々と学園についての解説を行っているが、俺は今、脳内である魔法を展開していた。
(魔力を眼球に集中...なるべく目立たないように魔法による発光を抑える為に、魔力は最小限に...!)
俺が今からする魔法は一般魔法の一つ、“透視目線”である。この魔法は眼球に魔力を注ぎ、専用の魔方陣を展開することで、目に一定時間だけ透視させることが出来る。だがこの世界では、透視目線は今の年頃では習得することは困難であったと言われている。
だがそれは、誰も本気に習得しようとしなかったからだと俺は思う。だから俺は鍛えた!展開のし方...力の調節...そして無詠唱での展開...そう、全ては女性の麗しい肌色を見るためだ!俺はそう願い、信じ、習得した!山と積もればなんとやらだ。
(よし!魔方陣を網膜で展開する準備が出来た!後は無詠唱で...!)
俺は数回瞬きをして、先生の果実に目をやり、心の中で唱えた。
(透視目線!)
スゥ...
俺が魔方陣を見えるか見えないかのギリギリまでの薄さで目に展開して、先生の透視を始めた。そして俺は薄くなった上着から見える下着を確認出来た!そこには、綺麗な円形で柔らかそうな巨乳がバラ柄模様の紫のブラにより包まれているのがあった。
先生が動く度にたゆんたゆんと弾む胸、それすらも気にせず真面目な顔で説明する姿がまた素晴らしい!しかしバレないためとは言え魔力を抑えているため、肝心のB地区が見えないのが残念だ。
(だがこのままでも先生の果実を間近で見れることに感謝しなければ...もっと!もっと!脳裏に焼き付くつもりで見ないと...!)
俺はそう思い、いつの間にか瞬きもせずに先生を恋する乙女が片思い中の男子を陰から見守るように見つめていた。隣から現れた小さな魔方陣が近づいていることににも気付かない程に...
ビュクシ!
「ぎゃぁぁぁぁあ!!??」
「「!!」」
俺は両目に何かが刺さるような激痛を受け、席から転げ落ちた。両目を抑えて悲鳴をあげながら床を転がりまくった。
「どっどうしたデリー!?大丈夫か!」
皆が俺を驚いて見てる中、ゼフィ先生が俺の所に駆け寄って心配してくれた。俺は目の激痛を訴え、痛みのあまりに体が反り返ってた。
「すぐに保健室だ!誰か付き添いを!」
「私がやります...」
俺が目を抑えてる間に保健室に付き添ってくれる人が申し出てくれた。声からして女子だった。見えないが俺は痛み紛れに心で喜んだ。
「歩ける?歩けるなら肩貸してあげるわ。」
俺はその女子の肩に手を置いて教室を出た。後ろでは先生や何処かで聞いたことある男の声がクラスを落ち着かせていた。