二人目の主人公
やった!やっと前と違う展開をかける!
前の作品から見てくださっていた方々!そろそろ新しい内容が始まります!
前の作品は時系列が整理できていなかったのでこっちのほうがいいな、という独断で順番を入れ替えることにしてます。2章の始まりの部分は合わせてあるので、前の作品で先読みも可能ですが...毎日の楽しみがなくなるかもしれませんよ?
まあ何はともあれ、新しい主人公の冒険の始まりです...
「いやあ...大丈夫か?移動教室の時荷物持ってやるよ。」
そうやって声をかけてきたのはクラスメートであり俺の数少ない親友のシマだ。俺のようにカーストの底辺にいるし話が合うので、かれこれ6年ほどの付き合いになる。
あいつは博識だ。一緒にいるだけで面白い話が聞けるので、休み時間は基本的にいっしょに行動している。
「ありがとう。それと捻挫した時ってどうやったら痛みとか感じずに動けるか知らない?」
「うーん...それなら固定するのが一番なんだけど...靭帯の炎症を抑えるのが第一だからなあ...ああでも炎症はすぐに引くから...」
何やら思案している。
「うん。やっぱり、関節を完全に固定して歩くのが一番だね。あと動くときは足首に力を入れることを意識したらいいんじゃないか?そうしたら変に曲げることもなくなるだろうし。」
答えが出たみたいだ。
なるほど。そうなのか。
「ありがとう。それとあともう一ついいか?」
「何?あ、宿題してないとか?」
「いや。今日の放課後に〈マイルグランド〉を手伝ってほしいんだ。」
ここではあえて俺が絶対安静にしなければいけないことを伝えないでおく。どうせじいちゃんのハンカチで全回復だし。
「へえ...それは珍しい。それじゃあどこで待ち合わせするか教えておいてくれないか?」
そこで運悪く予鈴が鳴る。
「ごめん。あとで送る。」
「了解。授業の用意してからにしろよな。」
そうして学校が始まった。...移動教室のたびに奔走する地獄の一日が。
「はあ!?3時限目音楽!?5限目体育!?今日の移動教室遠いし多い!」
「いいからお前は走れ!体育も音楽も遅刻のペナルティ―重いぞ!?」
「くっそシマすまねえ...!」
そして体育の時間。
「はあ...見学か...」
一人ぼやく。体育の見学ほど退屈なものはない。断言できる。
「おーい。」
シマが声をかけてくる。
「この辺にボール飛んできてないかー?」
「ああ、ちょっと待ってろー」
先ほど草むらに飛び込んできたボールを拾いに行く。意外と近いのでそれほど苦でもない。
「行くぞー」
おれがボールを投げようとした瞬間、あるものが目についた。
あれは...
見ると運動場の周りのフェンスに空いた穴から誰かが入ってきているのが見えた。間違いでなければ手に持っているのは...刃物!?
咄嗟に俺は《身体強化》を発動し、ボールを思いっきり投げる。ボールはグラウンドと平行に、一切スピードを落とさず怪しい人物の上にあるフェンスに当たる。
大きな音が鳴り、驚いたのか怪しい人物は姿を消した。




