第四話 魔法とスキルと物価
どうもこんばんは。あきたこと申します。この作品を見ていただきありがとうございます。今回は短くなりましたがぜひご覧ください。
宿の部屋でシランに魔法とやらの使い方を聞く。…が
「できない。」
そう、全然できないのだ。
(まさか初級すら使えんとはの。)
シランもあきれている。
(使えないものはしょうがないし…あきらめるよ。)
(わしすら凌駕するほどの魔力を持っているというに、もったいないのー。とは言うても使えないものはしょうがないかの。)
シランは残念そうにしている。そうゆうなら、
(シランが使えばいいじゃないか。神なんだしできるんじゃないか?)
最近では口調が昔に戻ってきている。昔の気持ちでも思い出したのかもな。そんなことを考えていると、
(そ、そ、そ、それじゃあ――!!)
シランが興奮したようにはしゃぐ。というかうるさい。
(頼む剣一!一生の頼みジャー!魔力の行使権限を儂にくれーい!)
ちょっと引くレベルの勢いで俺に聞いてきた。まあ、
(別に構わんが……どうするんだ。)
使えないものを持っていても仕方ないしな。
(わしに権限を譲ると思えばいいんじゃ。後は合わせる!)
お、おう。試しに譲ると念じてみると後はシランがうまいこと合わせてくれた。…らしい。
(ふふふ。これほどとは、まさかここまでの魔力があるとはの。使えるようになって初めてわかるわい。早速仕込みを、)
(ちょっと待った。)
いくつか聞きたいことがまだあったんだ。
(何かの?)
若干不機嫌そうな声で聴く。
(まず我のスキルってどれくらいなの?)
実際は一流ならありましたとかではないんだろうな。
(そうじゃの。………魔法が得意な和紙のスキルの魔法レベルは (神)レベル53 といえばどれだけ異常かわかるかの?)
さすがに神が人間に負けるとは思えんな。ということはもしかしなくてもだいぶやばい?
(そうじゃの。)
シランに即答されて異常さに気付いた。これは隠しておく方が無難だな。まあこれは名前的にも薄々感づいていたので問題ないとしてもう一つ、聞きたいことがあった。
(この世界…ファレルの物価はどんな感じなの?)
地球よりも低いということはわかったがどれくらいなのかはわからない。知っておきたかったのだ。
(だいたい平民の四人家族が一か月過ごすのには金貨三枚といったところじゃな。)
(そんなに低いの?)
(だいたいパン一個が屑貨一枚と考えたら妥当じゃろ。)
予想以上に低かった。あれ?ということは、
(この世界の酒類って相当高い?)
あの賄賂で門を通った時のセリフ的に、金貨二枚で高い酒でパーティできるかな。暗いということは相当酒って高いのかと思って聞いてみた。
(そうじゃな。地球と比べたら全然技術が発達していないから酒を造るのも一苦労じゃからだいぶ高いの。)
(そうか。ありがとう。)
酒も飲めることはのめるがだいぶ高いのか。これでも酒は結構いける口だったから飲めるかなと期待していたがしばらくはお預けだな。そう思いつつ明日からの生活どうしようと思いながら眠ったのだった。