第一話 いざ転生
「そうゆうわけでこれを回してくれるかの。」
そういってシランが取り出したのはスロットのようなものを取り出した。
「何だこれ?」
「種族を決めるものじゃ。これはランダムで決まるで、変なのが来ても講義はつうじんからの。そこは堪忍してくれ。」
そういわれては仕方がない。強いやつこいと念じながらボタンを押す。
ジャラララララポンッ!
出たのは何か。
「吸血鬼…真祖?」
俺がつぶやいた言葉にシランが反応する。
「真祖じゃと!」
そんな風に驚くとはなんかすごいのかな?
(エデンヘブンでも最上位の存在だぞ。最下位世界のファレルでは…しかしやるしかないか。)
「ん?シランどうした。」
「いやなんでもないのじゃ。」
ん?これはなんかあるな。隠していることはわかったがたぶん言わないので何も言わない。
「まあいいの。次はステータスじゃ。といってもおぬしらの世界のゲームと違ってHPとかはない、というかそんなもの数値で表せるわけがないだろうに、まあ要はスキルと名前や年齢だけだがの。」
「スキルってなんだ?」
我も人並み程度には常識があるがスキルなどとは初耳だ。
「知らんのか。スキルとはその人個人個人が持っている能力のことじゃ。持っている人ともっていない人とでは同じものでも差があるぞ。」
ふーん。よくわからんな。
「まあ見てみるかの。」
「そうだな。」
どれどれ(._.)
名前佐藤剣一 年齢86歳 種族人間
スキル 常時発動型 剣術(神)レベル99 心眼(神)レベル99 (神)反射神経レベル99 身体強化(神)レベル99 (神)気配察知レベル99
任意発動型 思考加速(神)レベル99
ふむふむ。地球の人生での能力はこうだったのか。
「な、なんじゃこれ―!!」
シランが驚いている。
「どうした?」
「どうしたもこうしたもスキルの数がおかしい!少なすぎるわい!」
あ、これ少ない方なんだ。とりあえずシランを落ち着かせてからだな。
落ち着かせた後話を聞いた。
「取り乱せたところを見せてしまって申し訳なかったのー。ここまで慌てたのわ数百年ぶりじゃな。」
「それで我もスキルはどんな感じなんだ?」
「まずすごい少ないの。ファレルの一般住人よりも少ないくらいじゃな。」
「そうなのか。」
「おぬしの人生そんなに一本に絞ってやってきたのか。」
「確かにな。」
我の人生今まで剣を振ってきた記憶しかないな。読み書きとかはできるが学校に行ったことはないな。
「後その少ないスキルのレベルが異常じゃ。」
「レベルってどうなってんの?」
「うむ、レベルはな…」
聞いたことをまとめるとスキルのレベルはランクとレベルによって決まる。ランクは、下<中<上<王<帝<神の順に分けられる。その中からレベルがありレベル100になるごとにランクが一つ上がりレベルが一になる。さらに一回のレベル上げに必要な熟練度が上がる。最初はどのスキルも下のレベル一からスタートする。熟練度はそのスキルを使うと上がるようだ。なお地球にもスキルはあるが地球では見ることは不可能なので基本無意識化での発動のようだ。なら我も使ったことがあるな。というか最近口調が戻ってきたな。心が高揚しているのは隠せないようだ。ま、いいか。
…ということじゃ。わかったかの?」
「ああ、ありがとう。」
「普通帝とか神は儂ら神用のランクなんじゃが…」
「そんなもんなのか。」
「当り前じゃ。」
まあいいか。
「それでは最後に神からの贈り物じゃが…何がいいかの?」
これは違う世界に飛ぶ人たち全員に聞きなるべくかなえるらしい。なら答えは一つだな。
「刀を…絶対に折れない切れ味も抜群の刀を一つくれないか。」
生前使っていた刀はないようだ。
「うむ、相分かった。その他には?」
「それだけでいい。」
「いいのか?」
「ああ、我は刀があれば生きていけるからな。」
「そうか、わかった。その代りその刀に全力を尽くすと誓おう。」
「よろしく頼む。」
「それではそろそろファレルに行くからの。心残りはないかの?」
「ああ。」
ないといえばうそになる。だがあの弟子たちなら問題ないだろう。
「それでは…コホン…ソナタの第二の人生に幸があらんことを。ああ。転生先については心配することはないからの。」
それを最後に我の意識は闇に飲まれる。