プロローグ 転生
いろいろつたないところがありますがご容赦ください。
我は今、最後の任務を遂行している。後ろからついてくる弟子の一人と一緒に敵の野営地を破壊するのが目標となっている。ズキッさすがに年が来たか。80超えて動けるだけありがたいか。頼むからあと10キロ持ってくれよ。
ついた。
「ここですね。」
弟子、もといジェームスが言う。しかし、
「いないじゃないか。」
誰もいないのだ。
「確かこれお前が拾ってきた情報だろ?どうゆう…………」
バン!振り返るとジェームスが銃を我に向かってうっていた。
「なっ!?」
「今までたくさんのことを教えてくれてどうもありがとう。」
そういってわたしにむかって銃を撃つジェームスがいた。
「な……なぜ…」
「そりゃあある筋に頼まれたんだから仕方ないですよね。」
銃弾もはじけぬとは、我もそうとは思っておらぬうちになまったのう。
「あの偉大な剣鬼も盲目しましたねー。」
そう言って笑うジェームス。意地で体をひねり急所は回避したが死ぬのは時間の問題といったところだ。だが、
「確かにな。じゃが裏切られてもわからぬほど盲目もして…ごふっ…おらんよ。」
「え?」
ザッ
「何っ!?」
ほかの弟子たちが現れる。
「ジェームス!貴様―!」
そういって問答不要で組み伏せる。よかった。
「先生!」
駆け寄ってくるほかの弟子たち。
「離せ!!」
ジェームスが暴れるがもう無意味だろう。しかし、
「先生!とりあえず応急処置を…」
「やめろ。やっても…グッ…無意味だ。」
これが若いころならまだ違うんだろうが、もう80超えた爺だ。それになんとなくわかる。今までもこれに類するような大けがをしたことは何回かある。最後は25の時か。だけど今までとは決定的に何かが違う。本能がそう告げる。もう助からないと。
「でも…」
「立派に…なったな。」
気づけばこんなに弟子たちも大きくなっている。拾ったときは5歳だったのに。もうこいつら全員できたら勝てないだろう。サシで負けるつもりはない。
「先生らしく…ないですよ。」
「そうだよ。」
気づけばジェームスを気絶させて弟子たちが集まっていた。
「そうだな。我も…グッ…最後にはやはり人だというわけだ。修業が足らんかったな。」
「えぇ…」
弟子たちがあきれている。なぜだ。しかしこんな無駄話の時間はもうないようだ。
「それでは……あとはた…の…ん…」
「先生?先生!」
もう聞こえない。本格的にお迎えが来たようだ。思い残しがないといえばうそになる。だがもう…
そうして、珍しい日本人での中東の傭兵であり、「剣鬼」と呼ばれ剣一本で戦車を切り刻み銃弾をはじき、核すら退けながら戦場を駆け巡り、魔境とさえ呼ばれる傭兵団「潜影団」を作った佐藤剣一はその生涯を終えた。……………かに見えた。
「え?」
どこよここ。確か我は死んだはず…
「どうもこn」
ヒュッ何も言わずに後ろに振り向いて構えをとる。これでも剣ほどとは言わない、しかし素手でもそこそこやれるのだ。すると…誰かが宙に浮いていた。なんだこの老人。
「おお。危ないのー。」
本当は脅威と思っていない声で距離をとる老人。
「何者だ。」
真顔で聞く。
「説明するからそんな殺気を放たないでくれい。」
説明するというのでひとまず聞く。
「儂はおぬしらのところで言う神様というやつじゃ。このたびはおぬしが死んだのでちょうどいいということでおぬしに頼みたいことがあるんじゃ。」
「なんだ。」
「地球とは違う世界に行ってほしいのじゃ。」
「は?」
思わず素で聞き返してしまった。
「どうゆうことだ?」
「実はいろいろあって地球から一人派遣せざるを得なくなっての。頼めるかの?」
ふむ。
「それを受けるメリットは?」
「おぬしの記憶と人格が引き継がれるんじゃ。それと神からのプレゼントがある。これでどうじゃ?」
ふむ、なかなかに面白そうじゃな。
「それで違う世界というがどこに行くんだ?」
「ファレルという世界じゃ。」
「いいぞ。」
「え!?なかなか決断までが早いの。」
「面白そうだ。それに…」
にやりと笑って言う。
「これより強くなることができるかもしれんしな。」
それに老人がちょっと引きながらいう。
「う、うむ。わかった感謝するぞ。それでは説明する。」
説明を聞くとこの老人―――シランというらしい―――はファレルの神で、そこでは地球で言う超能力のような魔法というものがあるらしい。さらに魔物、と呼ばれる人を襲うものがいるらしく、まあ神の機密で言えないらしいが問題が起きて我が送り込まれるという流れらしい。
「それでは次は向こうの世界での設定を決めようかの。」