第1話 初陣
2話目です 文才力ないですね、すいませんm(_ _)m
第1話 初陣
「ここが校長室?」
「は、はい」
少女が小さな声で返事する。
「まあとりあえず、ありがとな」
「い、いえ、じゃあ私はこれで……」
そう言って少女は直ぐに歩いて行ってしまった。
蓮翔はそれを見送ると校長室の扉をノックした。
すると中から「どうぞ〜」と男性の声が聞こえて来た。
「し、失礼します」
扉を開き、中に入ると1人の髪の長い、眼鏡をかけた男性が職務用の机に向かって椅子に腰掛けていた。
「やあ、君が皇園 蓮翔君だね?」
「はい」
蓮翔は返事をし軽く頷く。
「僕はここの校長を務めている柏崎 恭弥だ、よろしく」
校長は軽く挨拶を済ませ話を続ける。
「今日から君にはこの学校で授業を受けてもらう訳だけど、とりあえず寮の鍵だけ渡しとくね」
そう言って校長は机の引き出しから「217」の番号が書かれた札がついた鍵を取り出した。そしてそれを蓮翔に手渡す。
「それが君の部屋番号だ、そして君の教室は1年のB組だ、少々問題のある子がいるが……まあ大丈夫だろう」
蓮翔は心の中で適当だなぁと思いながら校長の話を聞く。
「さて、君は実戦経験があるのかな?」
少し考え込んでから蓮翔は答える。
「実戦経験か……戦ったことといえば適正値を測った時のテストくらいです」
「そうか、じゃあ君には今から実戦へ向かって貰おうかな」
「は?」
蓮翔が何のことか分からず、疑問に思っていると
『緊急警報、ここから南に位置する夜支那島にてガリオンの反応を多数確認、戦闘員は直ちに向かってください』
と言う、警報が校内に鳴り響いた。
「向かってくれるね、英喚士、皇園 蓮翔君?」
「任せて下さい!」
そう言って蓮翔は校長室を飛び出し、南側の窓を開ける。
そこに足を掛け、飛び降りる。
真下は海、死ぬことは無いだろうがここは4階、無傷では済まないだろう。
だが、蓮翔はためらいなく飛び降りた。
そして蓮翔は手のひらを前に突き出す。
するとそこにカードが現れる。
「幻召喚!」
蓮翔がそう叫ぶとカードが淡い光を放ち、それが蓮翔を包み込み、弾ける。
そこには先程までの制服姿の蓮翔ではなく、体を薄い鎧で覆った蓮翔の姿があった。
これが幻召喚、クラスカードに秘められた英雄の力を引き出し変身すること。
変身した蓮翔は大勢を立て直した。
海に落下する寸前、蓮翔の足下に人が1人立てるくらいの透明の床が現れる。
蓮翔が着地すると、そこを中心に波が波紋となって広がる。
(魔力を使って床を形成した、これなら泳がなくてもいい)
蓮翔は夜支那島へ向かって跳ぶ。
着地する度に足下に床を形成する。
そしてそれを足場に蓮翔はドンドン海を渡る。
風に吹かれ、腰に付けたマントがなびく。
「待ってろよ、ガリオン……!」
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