表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

3 妹よ! まずは俺を救ってくれ!

 妹とはぐれた俺は、偶然出会ったメバル(少女)の家に一晩お世話になった。

 メバルの両親や村人達は、どこの馬の骨ともわからない俺を、暖かく歓迎してくれて、おまけに丹念(たんねんに織り込まれた羽織(はおりまで用意してくれた。

 

 ここの村人達には、人を疑うという気はないのか。まあ無論、悪さなんてする気はないが、警戒心がなさすぎるぞ…… 

 と、俺がこんなことを思うのも、いささか仕方なしなのだ! 

 だってよ~~……

 聞いてくれ!


 そもそも寝落ちすんでまでゲームに没頭(ぼっとうして、自宅のベットに(もぐり込んだはずが、いつの間にやら雲の上にいてよ! でよ、妹パンツ見たぐらいで突き落とされてよ、右も左もわからない世界で気を(んでよ、疲れるに決まってるよな! 寝てないに等しいんだからよ!

 そりゃ~今朝はメバルの母親に起こされるまで、爆睡(ばくすいするわな~~。

「銀さん。そろそろ起きてください」

 こうやって優しく声をかけられたよ! まあそこはよし! 問題はその次だよ!

「ほらメバルも起きなさい」

 と、こう来たわけだ!

 (となりを見たら、あわれもない姿で、俺に抱きついてるメバルがいるわけよ! もうほぼ全裸に近いような格好で……ネグリジェとも違う、う~ん何というか見た目はスクール水着。だがしかし! 色々とまずい物が透けるほど薄い生地(きじで……目のやり場に困るというか、ごちそうさまというか……

 この地方の寝巻きなのか知らんが、実にけしからんのだよ!

 

 俺が爆睡してる(すきに潜り込んできたのだろうが、(そんをしてる気分になるだろ~いやいや言いたいのはそこじゃなくて……

 普通! 自分の愛娘(まなむすめが、ふらりと現れた馬の骨と仲睦(なかむつまじく添い寝してたら、発狂するってもんだろ?

 しかし、この母親ときたら、

「メバルはほんと甘えん坊さんね~」

 と、こうだぜ!

 俺は『でへへ』て、頭かくしかねえだろ~~。


 出会った時は、俺の『なに』見て悲鳴上げてたメバルがよ……矛盾(むじゅんにも(ほどがあるぜ!

 

 今はメバル一家と俺との四人で食卓を囲み朝食を頂いてるのだが、その話題すらなく、和気(わきあいあいと、会話が進んでるんだから驚きだ。

 突っ込みどころ満載の村だが、住みやすそうな平和な村なのは(いなめないな。

 

「そういえば銀さん。しばらくはこの村にいますの?」

 こう(いてきたのは、メバルの母親の『フェレ』さんだ。

 流石(さすがメバルの母親だけあって、こちらも負けず(おとらず美人さんだ。

 俺のことは銀さんと呼び、人懐こい笑顔が(やされる。

 メバルと同じく金髪碧眼(きんぱつへきがんで、背も高く、ファッション雑誌にクネッとポージングして載っててもおかしくないようなスタイル抜群な人妻。

 う~~ん! ありだな!

 物腰も柔らかで、優しい母親像がにじみ出ている。

 メバルも将来こうなるのかもな? しれーっとメバルを見る。

 メバルは、ハチミツを口元につけて、ハニートーストを頬張(ほおばるのに夢中だ。

「妹を探してるんです。はぐれてしまって」

「あらまあ、それは大変ね~~(うちでよかったらゆっくりしていきなさい。ね? お父さん」

「ああ~銀くんが嫌じゃなければ何日でもいるといいよ」

 こう言ってくれるのはメバルの父親の『ヒージ』さんだ。

 このヒージさん、失礼だが本当に父親? と疑う程、幼く見える。

 淡い茶色の髪がクルリと跳ねて、童顔な顔立ちにより一層幼さを(かもし出している。

 身長もさほど高くもなくて、美肌でヒゲなど一切なく、俺と同級生と言っても疑われないだろう。

 そしてなにより、甘えん坊さんなのだ、先程(さきほども、

「ママ~ボタンがはめれないよ~」と、フェレさんに泣きついていたのだから……驚いた。

 メバルの甘えん坊はこの父親譲りなのかな?

 しれーっとメバルを見る。

 メバルは、ハチミツをまだ口元にたっぷりつけたまま、コーンスープを皿ごと持ち上げグビグビと飲み干していた。

 全く、なんて家族だよ。おもわず笑みがこぼれてしまうよ。

 幸せな家庭ってこんな感じなのかな……はぐれた妹が恋しくなってきた……


「こんなによくしてもらってるのに、嫌なんてそんな。もう少しだけお世話になります」

 俺は立ち上がりお辞儀をした。

 メバル一家はうんうんと頷いてくれる。そんな優しい時間が過ぎていた。



「ヒージさん! いるかい? 大変だ!」

 そんな優しい時間に水を差すように、玄関の引き戸が引かれた。

「あらあらどうしたの? 慌てて」

 こんな時でもマイペースなフェレさん。

「とりあえず座るといいよ」

 そう言って椅子を用意するヒージさん。

「おはようござい『モグモグ』ます。『ムシャムシャ』」

 食べるのをやめないメバル。


「マジックゼロが見つかった!!!」


「なんだって~!!!」ヒージ。

「なんですってぇ~!!!」フェレ。

「ゲホゲホゲホッ」メバル。

「ん? ん? ん?」俺。


「早く来てくれ! 村の連中はもう現場に向かってる」


「わかった、すぐに向かう」


 こうして穏やかな朝の風景は一変(いっぺんした……

 


 

――――――――――つづく。 



 

 メバル一家、めちゃくちゃです。もっと壊せればよかったのですが……文章力が~~ああ~~……

 なほきです。今回も読んでくださいましてありがとうございます。

 銀次狼も冒険中ですが、わたくしも冒険中なのです……ペコリ。

 なので読みにくかったり、ん? と思われる文章が多々あると思います。

 そのときは指摘、ご指南を、よろしくおねがいします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ