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一家  作者: 大和香織子
第一章 被害
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 家族の前では私の事を可愛いですねなんて言って褒めるのですが、二人きりになった途端「おばちゃん」とか言い出すんです。


 そして、最大の嫌がらせとして、私の部屋に何の断りもなく入り込み自分の部屋にしたのです。


 私の物を勝手に片付けたのもその人でした。


 家に帰ると、リビングに沢山のゴミ袋があったのです。私はその袋の中に自分の物が沢山入れてあるのに気が付き、慌てて部屋に戻りました。


 すると、私の荷物は既になく、代わりにその人の荷物が置いてあったのです。

 

慌てて捨てられたゴミ袋から自分の物を取り出したのですが、もうほとんどゴミ処理場に持って行かれた後でした。


 すぐに母に、どうしてこんなことをするのか聞きに行ったら、その人が私の職場のすぐ近くにいい物件があったので、


一括購入したらしく、すぐに内覧した母も、すごく気に入ったそうで私も職場が近い方が楽だろうと思いその人の好意に甘えてそこに私を住まわせることに決めたそうです。


 私の部屋が空くので、その人に住まわせることに決めたとそうやって言うんです。

 ちょっと待ってください…私の部屋なのですから、まず私の了解を得てから動くのが筋じゃないでしょうか。


私は何が何だか分からず、涙ながらに「酷いじゃない」とその人に対して言いましたが、せっかくそんなことまでしてくれたのに失礼だと言って母に止められました。


 こうして私の部屋は一晩でなくなったんです。


 父や兄にも言いましたが、良かったじゃないか、と言うばかりで私の気持ちを分かってくれようとはしませんでした。


 お気に入りだったノートや洋服も失い、代わりに綺麗で新しい物件がある。


 そんな物件、欲しくありません、誰も希望していません。


 だけど、家を出るしかありませんでした。


 友人に話すと羨ましいと言っていましたが、これはその人が私に対する嫌がらせであり、私を追い出すための作戦です。


 そういう風にしか思うことが出来なかったのです。


 私は家を出てその物件には行きませんでした。


 仕方なく不動産会社を回り、物件を自分で見つけ、その契約など全てが住むまで友人の家に泊まらせてもらいました。


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