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おそらく、初めから800万円もの大金を寄付した馬鹿な女に演じた私を調べた後、
今後も寄付させるために、わざと一番下のクラスにしたのだろう。
金を絞り出そうとするのが目的な悪質な団体…。
私の本当の正体には誰一人として気が付く奴らはいなかったのだった。
*
「ヘブン様、ヘブン様…」
しばらく修業に熱心な信者としてすごしていたら、代表格のおばさんの呼び出され
「あなた今、茶色だけど、ヘブン様がピンクにならないかと言っていたわ」
ピンク色は、茶色の一つ上のクラスであった。
以前の私が言い渡されたのは、シルバーだったことを思うと、おそらく書き込んだ総資産が2千万円だけだったからであろう。
そのうちの800万円は寄付しているので、残り1200万円。あいつ等は持ち金でクラスを分けているらしい。
「本当ですか、ありがとうございます、是非お願いします」
「これはあくまでも私の一つの意見なのだけど、ピンクの会員より上のクラスにいけるだけの実力が貴方にはあると思うのよ、これは貴方だからこそ話すのだけどね、百万単位でお金を寄付すると、その金額だけ優遇されるらしいわよ」
「えーそうなんですか。実は最近なんですけど、ヘブン様へのお祈りのお蔭さまで宝くじに当たりました。それも億単位で、これは代表だからこそ言うんですけどね」
「まぁー、すごいじゃない、あなただから最近いい服をきていたのね。そんな大金独り占めしてはいけませんよ」
「分かってますって」その後すぐに800万円を振り込みピンクカードのクラスに上がるのだった。
後日、代表格のおばさんから呼び出され「あなたにはもっと上になれるだけの実力があるからイエロークラスに寄付でもして入れて頂いたらどうかしら」と言われたのだった。
やはり来たか金を巻き上げようとするのが手に取るように丸わかりで、心の中でニヤつきながら「私やっぱり脱退します」と言ってみたのだった。
そういうと、顔色が変わった代表格のおばさんは明らかに、金を持っている太い客を見逃す事に焦りを感じたのであろう、
「そんな勿体ない事をしない方がいいわ、本題はこれからなのよ、実はねヘブン様に貴方のこれまでの努力をずっと報告をしていたら、紹介するようにと頼まれたのよ。こんなチャンス滅多にないわよ」と言った。
「ヘブン様が…、本当ですか、あのヘブン様にお会いすることが出来るんですね。でもヘブン様にお会いするにはお金がいるのでしょうか…」そう言いながら心の中では相手がどう出るかと笑いながら見ていた。
「さっきの提案は、あくまでの私の考えた事なだけで、あの崇高なヘブン様がそんな事をおっしゃる筈はありあせん、私はあなたの面倒を見ている責任者として言ったまでのことです。手土産位は用意して是非会いにいくべいです」
もっともらしく代表格は言い放った。




