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一家  作者: 大和香織子
第三章 数年後
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今までの努力が水の泡になってしまったので、作戦を練り直すことにしました。


 他の人にお願いして潜入してもらう事も考えましたが、


相手が相手なだけに、自分のこの目で確かめる必要があるとそう思いました。


 色々とどのように動いていくかを考えていました。


 そんなある日、


自分の会社「Farbe der Blume」の方に「天の風」を脱退した方がいらしたんです。


 社長室に案内するとその方はサングラスを取りました。


 驚いたことにその方の顔は双子かという程にそっくりだったのです。


 聞けば、自分も「天の風」の会員で多額の寄付をしてきたのに、ある日突然強制退会させられたらしく、原因を探ると私に行きついたとのことでした。


 彼女の受けた被害を聞きました。


 自分の物家族の物親戚中、全ての資産を丸裸の様にして奪っていき、強制退会された後で返金を申し込んだものの返金に応じてくれることはなく、怒りが収まらないというような内容でした。


 そこで、私は思いつきました。


  その思いついたことを彼女は快く応じてくれました。


  会社には長期出張するといい、すぐに二人で海外に飛び立ちました。


  そして、彼女にはより私の顔に近づくように、私の方は全く別人の顔に…そうです整形したのです。


 傷口が完全に収まるのを待ちつつ、私は彼女に会社に私の代わりとして働くようにみっちり教え込みました。


 奇遇な事に彼女の趣味は裁縫で、しかも中々の腕前だったのです。


デザインや商品のことなど主軸は私が全て指示して行く事にして、彼女には会社で私として働くことをお願いしました。


 整形後、彼女は私の想像以上に私そのものに仕上がったのです。


 一方、私の方は二重だった目に切開手術を施し、鼻にはプロテーゼを入れ筋の通った高い鼻になり、顎も大幅に削ることでシャープになりました。


  自分の顔にメスを入れてしまった事に罪悪感を感じもしました。私を生んで育ててくれた両親に再開した時に、両親はどう思うのだろう…そう考えると胸が苦しくもなりました。


 しかし、もう後には引けません。


  天の風の奴らは、自分の事を調べてくるかもしれない、その時の対策としての苦渋の選択でした。


  ただ、整形手術というものは、科学的に顔を変えてしまうということなので、いつも皮膚が引っ張られているような鈍い痛みが未だにあります。これは、後遺症の一つだそうです。


  顔の傷が完全に消え、私よりも整形によるダウンタイムが短かった彼女と一緒に、興味本位と面白半分で周りの反応を見る為に街に繰り出しました。


 美人へと変身を遂げた私の姿を見た男性陣は「Hello__」と笑顔で話しかけてきました。


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