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一家  作者: 大和香織子
第三章 数年後
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4

 海辺の別荘にきているのは、おそらく天の風なのだろう。


 やはり、その人は天の風の人で、家族をマインドコントロールしていったのだろう。


 生きてくれればいい…。

 

 暫くして、探偵事務所から連絡があり、海辺の別荘地や他の別荘地も全て天の風が関係しているとのことであった。


 両親の足取りは全く手掛かりがないらしかった。

 

 サングラスを掛け、海辺の別荘地へと向かいベルを鳴らした。


「築山ですが」


「この前、連絡くださった、築山さんですねお待ちしておりましたよ」


 一向に家族の行方と安否が分からない為に、私は潜入する覚悟を決め築山という別名を使い「天の風」に加入することにした。


 電話で予約すると月初めに海辺の別荘地では「洗練会」と言う物が行われるので、その時に来たらいいと言われ、今日やってきたのだった。


 一見感じの良さそうなおばさんに案内され中に入ると、家具などがほとんどなく、殺風景な光景が広がっているのだった。



 二階に誰かいる足音が一階のリビングまで響いて聞こえてくるのだった。


 「お座りください」そういうって座布団の上に座るように促され「どうも」といいながら座り込んだ。


 台所の方から、お弟子さんの方と思わしき人がお茶を持ってきて、小さな小さなミニテーブルの上に置いた。


「あなたも幸せになりたくてここへきたんですね」


「はい…」


「もう大丈夫ですよ、今までお辛い経験をなさってきたのですね。ヘブン様の教え通りにやっていくだけで、世界が輝くほど美しくなりますから」


「ありがとうございます」すっかり騙されたフリをして答えたが、あまりの胡散臭さに吐き気がするのであった。


「では、まず加入する際に必要な手続きをさせてもらいますので、こちらに記入してくださいね」


名前

住所

職業

電話番号

家族構成

かぞくの職業

血液型

自宅以外に家があればそちらの住所

収入

全財産

寄付意志

希望するクラス」

 

 こうやって、金を絞りこむカモを見つけているのだろう。収入を書く覧まで作っているということは…。


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