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「桜結婚しよう」
「はい、…お兄様…」桜はそう言いながら嬉しそうにしながら涙を流した。
「お兄様…じゃなくて、わたしのご主人様…えへへっ」桜はそう自分で言いながら恥ずかしそうにする。
ご主人様かぁ…俺は結婚するんだ、本当に桜と結婚するんだ。
これから俺は桜の旦那として生涯、桜を守っていくんだ。
俺は何とも言えない幸せな気分だった。桜の詩をずっと見ていて桜はずっと花嫁さんになる事に憧れていた、俺が桜のその夢を叶えてあげる事が出来るんだ。
何とも言えないこの幸せから、俺は桜を何度も何度も強く、強く抱きしめた。
「ご主人様…い、いたいよぉ…」
「ごめん、あまりにも幸せすぎて…桜愛してるよ」
「私もよ…」
桜の柔らかい唇にキスをした。
「私みんなに言ってくるねいいでしょう?」
桜はニッコリと幸せそうな顔をして言ってくる。
「もちろんいいよ、二人で一緒に報告しよう」
俺は桜の手を引いた。
これからは桜を俺がリードしていくのだとそう強く誓いながら。
「俺たち…結婚する事にしたから」
「えーっおめでとう、本当におめでとう」一番に、おめでとうと言ってくれたのは、母だった。
でも、薫さんや親父も弟もみんなすごく嬉しそうにしているのを見て、俺は桜と出逢えたことに薫さんだけでなく家族全員に感謝の気持ちでいっぱいになった。
「本当に良かったわね、式の日取りとか、色々と準備をしなくてはね。
桜ちゃんはやっぱり着物よりもドレスよね。ほら、真っ白な純白ドレスに大きな花を飾りつけたら可愛いわよね。でも桜ちゃんはピンクもきっと可愛いわ。そうだわカクテルドレスとして色々着たら良いわね」
「えへへっ」桜はそう言われて幸せそうな顔をしている。
「母さんそんな事よりも今日は特上の寿司でもとって祝杯を挙げるぞ」父の顔は緩み切っている。
「そうだわね、今日は長男とそのお嫁さんとの特別な記念日ですものね。
すぐに頼むわね、一番高いのを注文するわね」




