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私設刑務所

「にしてもだ。本当に殺るのか、これ?」

1人のスーツ姿の男がいう。彼はそのスーツには似合わないやたら大きな双眼鏡を持っていた。

「ん、決まってる。ここさ、何だと思う?――私設刑務所!!!聞くだけでワクワクしてくる!」

その横で女が1人笑っていた。彼女はまるで子供のような無邪気な笑顔をみせる。

2人がいるのは崖の上。そこからまるで物語に出てくるような豪華な屋敷を見ていた。

実際、噴水や薔薇をはじめとする色とりどりの花が並んでいる。とても『刑務所』なんて言葉は当てはまらない。

「金持ちの隠し子とか!手のつけれない重病人とか!法ではさばけないレベルの犯罪者とか!――金払ってまでいれたい人間をここに入れるんだよ!」

彼女は興奮しているようだった。ため息をつきながら彼は彼女に双眼鏡を渡す。彼女はそこから全体を見渡した。

「で、どこから入る?警備は厳重。穴場は無さそうだ。」

わかるだけで30人の警備員がいる。彼女はクスリと笑って

「んー、正面突破でしょ。あぁ、せっかくだし見学でもするかー?」

彼女はのんきそうにいう。彼は意外そうな顔をして

「あ、それいいね。思い付かなかった。どうする、案内役つける?」

彼はそう言いながら双眼鏡を彼女から受け取り、分解する。

「1人つけようかなー?それでいいよね?」

「おう、さて車に乗れよ」

彼女は立ち上がった。

グシャリ

嫌な音が響いたが2人は気にしなかった。


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