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中学三年生
中学三年生
私は自分が誰かわかりません。
あの人やクラスメイト、そして家族。
私は心を失いました。
なんにも感じません。
忘れたくても忘れない。
消えたくても消えない。
途中で気づきました。
このままではダメだと。
人を信用しない心や気を張ること…
そのことで私を崩壊させてしまうと。
直そうとしました。
元に戻ろうと…
駄目でした。
もう戻れません。
戻り方を知りません。
元の自分がわかりません。
忘れました。
ねぇ私は昔どんな風に笑っていたの?
あの頃の私を思い出せないのです。
受験生になりました。
またこの人たちといることがいやで遠くの私の中学から私だけ受けるという学校を選択しました。
そうしなければ私はまた苦しむ。
直感的にそう感じました。
直感的に動いたのはこれが初めてでした。
見事受かりました。
ですが私は元の自分を思い出せないのです。