悪役令嬢先生
「えっ、先生が悪役令嬢?面白い事をいうのね。田山君」
世界シミュレーション説があるわね。
この世界は上位種族が作ったゲームの中にしか過ぎない。
ゲームと言っても、宇宙規模のエネルギーで作った精密なものよ。
私達はその中のキャラクターにしか過ぎない。
だったら、解明する事が多々あるみたいね。
「良くある気がついたらゲームの中でした?!は、上位個体からしてみたら、不思議ではないわ。その中の私達もゲームを作っていて、上位管理者がキャラクターを行き来させている。田山君はそういいたいのね」
「はい・・・そうかもです」
「思春期なら一度は世界を疑うわ。自分以外は仮想ではないかと・・・いいわ。お薬出すほどではないわ。また、悩んだら来てね」
「はい、先生」
俺は田山竜城十五歳の中学生だ。学校行く前に心療内科によった。学校へは連絡済みだ。
いつの頃からか、先生が悪役令嬢になった。
さて、教室についたぞ。喧噪が聞こえる。構わず教室に入った。
「ちょっと、女子、校則違反ですわ!スカートが短すぎですわ!」
「・・・先生だって、ドレス着ているじゃないですか・・」
「まあ、何ですって!!あら、田山君、通院ね。無理してはいけませんわ。ヒールかけてさしあげましょうか?」
「大丈夫です」
お前が原因だとは言えない。
いつしか先生が悪役令嬢になった。黄色のドレスと金髪に縦ロールにアイスブルーの瞳、外国人だが受け持ちの教科は国語だ。
「皆様!いいですか?!田山君、三ページからですわ」
「はい、ここで悪役令嬢エリザベーターは・・・」
教科書はなろう系小説だ。受験大丈夫だろうか?
「では皆様、ごきげんようですわ!」
「「「はい、ごきげんようです」」」
先生は学校に住み着いている。用務員室か。当直室だ。
恐らく、なろう系アニメが大好きなコスプレ外国人だろうが定説だ。
だが、ある日、校庭に外国人の男達が現れた。
中世の貴族みたいな服で馬に乗って校庭に入ってきた。
女子の目は釘つけだ。
「キャアーイケメンだわ!」
「すごいわ。5人いるわ」
「何だよ・・・」
教頭と体育教師が向かうが・・・
「スリープ!」
何か魔法をかけられたようで倒れた。眠っているようだ。
彼らの目的は悪役令嬢先生だ。
「お~い!イリューシャ、帰って来い!婚約者に戻してやる!」
「「「そうだ。そうだ」」」
先生が名指しされた・・・
先生はどうするのだろうか?
「・・・殿下」
教室からテラスに顔をだした。応じるのか?少し胸がモヤモヤする。
「おお、イリューシャ、帰って来てくれるか?共に復帰をしよう」
「殿下、皆様・・・」
「ここは二階ですわ!魔法戦も高い所が有利ですわ!ファイヤーボール!」
「な、何だと!」
「ヒィ、義姉さん」
男達は帰った。
先生は携帯型火炎放射、携帯コンロ用のガスボンベなんかで草とかを焼く道具を使ったと判断され。
「解雇はしたくない。辞めたまえ」
「・・・はいですわ」
先生は最後お別れしなかった。全校集会で校長先生が。
「え~、皆様が黙るまで5分かかりました。イリューシャ先生は家庭の事情で帰国します」
とだけ説明した。
これで俺の悩みは解決した。
しかし、河原の堤防で先生がうなだれて体育座りをしていた。
チリン♩チリン♩
「先生・・・」
「もう、貴方の先生ではないわ・・・そもそも私は追放されたのよ。グスン」
「そうなの?」
「魔法もない。趣もないこんな野蛮な世界に・・・グスン」
「先生、帰れば・・・」
「それは出来ないわ。彼らは自分が復帰するためよ。私は道具なのよ」
先生も大変だな。
だから、俺は・・・
「家に来る?」
誘ってみた。
「本当ですの?!」
顔がパアと明るくなった。
実は父さんと母さんは海外に駐在している。向こうは夫婦同伴が当たり前のようだ。
今は姉ちゃん枠で家に住んでもらっている。
「竜城様、お布団を出して下さいませ!日曜とはいえ。いつまで寝ておりますの?」
「はい、イリューシャ姉さん」
今日は家にピンク色の髪の少女がきている。門に入れず。テラスで布団を干している姉さんに話しかけている。
「ちょっと!イリーシャ様、さっさと帰って来なさいよね!でないと私、家を追い出されたのだから!謝罪をしなさい!」
悪役令嬢姉さんは布団をバタバタ叩いて。
「いなくなれ!ピンク頭!ですわ!」
「い、虐めよ」
「そうよ。私に虐められていたのでしょう?だから今虐めていおりますのよ!」
ピンク頭の何かと戦っている。
とにかく、悪役令嬢は家にいる。
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