第23話 ギルドでの大騒ぎ
できたっ( *˙ω˙*)و グッ!
※昨日まで後書き2度失敗してまして無事にカキコできました。
今日も宜しくお願いします。
街に戻って冒険者ギルドへ。
依頼の報告を済ませるためにカウンターへ向かう。
――のはずだった。
……なんか、視線が痛い。
ざわざわ。
いつもより騒がしい。というか、空気が妙に落ち着かない。
「おい、あれが例の……」
「そうそう、修道院から逃げてきた聖女候補だって噂の!」
「いやいや、スパイだって話もあるぞ」
「でもあの肌の白さ、貴族の隠し子にしか見えねぇ!」
(……噂、爆速で拡散されてるーーーっ!?)
いや、まだ二、三日しか経ってないよね?
なんでギルド全体に伝染してるの!?
カウンターに到着する前に、私は冒険者たちにぐるっと囲まれた。
「なあ、ほんとに修道院出身か?」
「いや違いますって!」
「じゃあスパイか?」
「ちがいますってば!」
「ほら見ろ、否定が早すぎる。怪しい!」
「絶対なんか隠してるな!」
(ぐるぐる理不尽ループ!)
私は両手を上げて必死に否定するが、誰も聞いてくれない。
というか、否定すればするほど燃料になってる。
(最悪だ……)
そこへ昨日の洞窟メンバーが、ずかずかと前に出てきた。
「ほら見ろ、言った通りだろ! ねーちゃんただの農村娘じゃねえ!」
「俺らが発見者だからな! 感謝しろよな!」
「発見者って何!? 私、珍獣か何か!?」
「うるせー、もう“聖女(仮)”で定着してんだよ!」
「やめろ! 肩書き勝手に増やすな!」
私の叫びも虚しく、周囲の冒険者たちは「おお!」と盛り上がる。
(ちがう、これは盛り上がる場面じゃない!)
さらに悪ノリが加速する。
「じゃあ試してみようぜ! ほら、この汚れたマントに触らせろ! 聖女なら浄化できるはず!」
「そうだそうだ! 聖女パワーで酒も水に変えろ!」
「逆だろ! 水を酒に変えてくれ!」
「宴会か!」
(もうギルドがカオスなんですけど!?)
誰か止めて!
というか、この人たち絶対ヒマだよね!?
その時。
カウンターの奥から、受付嬢さんがずかずかと出てきた。
そして机をばんっと叩く。
「静粛にっ!」
しーん……。
一瞬で空気が凍り、冒険者たちが黙る。
……この人、ギルド内で一番強いのでは?
「シノハラさんは依頼をこなして報告に来ただけです! 皆さんの妄想で勝手に騒ぐのはやめてください!」
冒険者たちは一斉に視線をそらし、気まずそうに咳払いをする。
「……ちぇ、ノリいいと思ったのに」
「でもやっぱ怪しいよな……」
「いや、もう聖女でよくね?」
「それだ!」
(全然反省してないじゃん……!)
私は額に手を当て、深くため息をついた。
結局その日。
私は「正体不明だが、なんか持ってる新人」という謎の肩書きでギルドに定着することになった。
(……ほんと、胃が痛い)
この世界、平和に生きる難易度が高すぎる。




