第一章 同じ夢を見る
どうも!微炭酸です!
今日から書いていこうかと思ってます
よろしくお願いします
最近、毎朝同じ夢を見る。
目を覚ます直前、必ずそこに立っている。
石の上だ。冷たい感触が足裏に伝わる。土ではない。城の中庭か、通路の一部だと分かる。
周囲に火がある。
夜ではない。だが空は暗い。煙が流れ、炎が揺れている。風はあるのに、熱は感じない。燃えているはずなのに、皮膚は焼けず、息も苦しくならない。
炎の向こうに城が見える。
高い石壁はひび割れ、櫓は傾き、梁は折れて落ちている。壊されたというより、内側から崩れた形だ。足元には倒れた兵がいる。誰も動かない。
声が聞こえる。
怒鳴り声。命令。罵声。言葉ははっきりしない。それでも内容は分かる。責任の押し付け。混乱。逃走。そして――裏切り。
その言葉が浮かんだ瞬間、胸の奥が静かになる。怒りも悲しみもない。ただ、理解だけが残る。
逃げ道は見える。だが足は向かない。ここで終わる。そう決めている。誰かに命じられたわけではない。自分で選んでいる。
炎が大きく揺れ、石が崩れ落ちる音がする。それでも動かない。
視界が白く裂けた。
*
朝、目を開ける。天井を見る。時計を止める。制服に着替え、家を出る。
放課後、校門を出る。
その瞬間、頭の奥に強い衝撃が走った。
考えるより先に痛みが来る。内側から叩き割られるような激痛。息が詰まり、声が出ない。足に力が入らず、膝が折れる。
倒れながら、ひとつだけ分かった。
これは外からじゃない。
異変だ。
意識が途切れる直前、燃える城の光景が、もう一度はっきり浮かんだ。




