お前のことは3番目に愛してたのに!
ある日、僕木下衆人は学校終わりに一緒に帰宅しようとしていた幼馴染であり、彼女である古田亜由から告げられた。
「私達、もう別れましょ」
「え.....」
その言葉を聞いて、もの凄く動揺した。
「なんで...」
「あなたのことをもう恋愛対象としてみれないの、最近は全然遊んでくれなくなったし、それに...」
すると、僕の後ろから
「おーい!亜由〜」
そこに現れたのは一個上の先輩でサッカー部のキャプテンでもある九条蓮だった。
「あ、蓮くぅん♡」
その声を聞いた瞬間、亜由は甘ったるい声をあげて蓮に擦り寄った。
「わりぃわりぃー待たせちまったな」
「ううん、全然だよぉ」
2人は俺に見せつける様にイチャイチャし出した。
「ど、どうして..」
「見りゃ分かるだろ?こいつは俺の女になったってこった」
「...」
2人は僕を嘲笑うように見つめた。
その瞬間、俺は膝から崩れ落ちてしまった..
「それじゃ、いつも通り俺ん家行くか」
「...うん!そうしよー」
そう言って立ち去ろうとする2人
「....どうしてだ!どうしてなんだ亜由!!!」
僕は大声を張り上げてしまった。
「...」
立ち止まりこっちを見つめる亜由
そうして数秒後、ゆっくりと口を開いた。
「あなたのことh「お前のことは3番目に愛してたのに!!!」....は?」
亜由は呆けた顔をした。
「確かに最近は頻繁に友梨姉ちゃん家に泊まり行ったり、将来愛人の約束した美佳と遊びまくりすぎて亜由とは遊びに行けなかったし、あんまりかまってやれなかったかもしれない!けど!その次くらいにはお前との時間を作ってきたし愛し合ってたつもりだ!!なのに...なのにどうして別れるなんt」
それからのことはあんまり覚えてない。
気がついたら学校の昇降口の上で寝っ転がっており、周りには誰もいなかった。
僕は項垂れながら帰宅した。
「はぁ...まさか亜由があんな奴だったとは...」
まだ気持ちの整理はつかないが、もう亜由との関係性が変わってしまったのだという事を薄々と理解してしまっていた。
「あんなにも愛し合っていたのに..」
そう言いながらスマホを開いた。
衆人:ゆきこ〜
雪心:しゅーと君!どうしたの??
衆人:亜由が..浮気してた...
雪心:え!!!酷すぎる...
衆人:うんうん、マジで僕可哀想すぎるわ..
だから、ゆきこの事は4番目に好き
だったけど、今日から3番目に繰り
上げにするね..
雪心:本当!!凄く嬉しい!!
衆人:うんうん、だからこれからはもっと
時間を作ってあげられるから、お金
の件、よろしくね!
雪心:私も衆人君に喜んでもらう為に、
もっと渡せるお金増やせる様に頑張
る!!
衆人:よろしく〜
「はぁ..」
僕は、今日何度目になるか分からない長いため息を吐いた。
「今日は金欠だし、お小遣いと慰めてもらうついでに友梨姉ちゃん家に泊まりに行くか..」