街中の飯も思い出も
美味そうな握り飯が売られている
米の匂いなんて久し振りだ
最後にオカンが握った米を食ったのは
はたして何年前だっただろうか
まともな飯なんてしばらく食ってない
年中無休の戦士が食う兵糧は
粟の一つも入っちゃいない
誰があんな飯なんか買うのか
俺たちでは群がることすら許されず
視線を向けることすら憚られる
洒落た服しか知らない人生なんて
目が痛そうでご苦労なこった
地味で平凡な服を知らないなんて
随分と楽しそうな人生だ
握り飯なんて昔の贅沢を
今も味わえるなんてな